婦人科では、悪性腫瘍の治療と、子宮筋腫や卵巣嚢腫の腹腔鏡手術を得意としています。
産科では、妊娠から分娩まで、専門技師による超音波スクリーニング、助産師外来を通じて慎重に管理を致します。
2022年から無痛分娩を開始しました。
日本産科婦人科学会の認定資格を持つ12名の医師が、『的確な診断と治療』『親切でわかりやすい説明と信頼関係の確立』を理念に診療にあたっています。
常に質の高い医療を提供できるよう努力しています。
女性医師が多いのが特徴です。患者さんの小さな悩みや苦痛を共有し、治療へのアプローチを共に計画致します。
子宮体がん
子宮頸がん
卵巣がん
子宮頸部異形成
子宮筋腫
子宮内膜ポリープ
卵巣嚢腫
子宮内膜症
骨盤腹膜炎
異所性妊娠
不妊症
子宮脱 等
良性から悪性疾患と幅広い年齢に対応した治療に対応します。
妊娠から分娩まで、経験豊かな助産師スタッフと共に、皆様を手厚くサポート致します。
2022年より無痛分娩を開始しました。
樋田 一英(ひだ かずひで)
役職
部長
診療科
認定資格
日本産科婦人科学会 専門医・指導医 日本婦人科腫瘍学会 婦人科腫瘍専門医・指導医 日本産科婦人科内視鏡学会 腹腔鏡技術認定医 日本癌治療認定医機構 がん治療認定医 厚生労働省健康局長 医師緩和ケア研修会修了 厚生労働省医政局長 指導医講習会修了 davinci certified surgeon(ダビンチ認定資格取得術者) 主な経歴 聖路加国際病院 初期研修医 宮崎医科大学 産婦人科医員 国立がんセンター 婦人科レジデント・チーフレジデント 東京女子医大 産婦人科学内講師・医局長 静岡県立静岡がんセンター 婦人科 医長 聖路加国際病院女性総合診療部 医長 海外手術招聘 6回
神田 理恵子(かんだ りえこ)
松田 美保(まつだ みほ)
役職
副部長
診療科
認定資格
日本産科婦人科学会専門医 日本産科婦人科学会指導医 日本女性医学学会認定女性ヘルスケア専門医 日本女性医学学会認定女性ヘルスケア指導医
専門分野
女性医学 産婦人科一般
大垣 洋子(おおがき ようこ)
役職
医師、健康管理センター医長
診療科
認定資格
日本産科婦人科学会専門医 日本生殖医学会生殖医療専門医 新生児蘇生法専門コース認定医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 日本医師会認定産業医 人間ドック健診専門医
専門分野
産婦人科一般 不妊症
川井 まりえ(かわい まりえ)
小林 理沙(こばやし りさ)
秋山 美咲(あきやま みさき)
川村 良(かわむら まこと)
役職
非常勤
診療科
認定資格
日本産科婦人科学会専門医 日本産科婦人科学会指導医 日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医 日本内視鏡外科産婦域技術認定医 日本生殖医学会生殖医療指導医 母体保護法指定医 東邦大学医学部客員教授
専門分野
婦人科内視鏡手術 不妊症
橋村 尚彦(はしむら なおひこ)
塚原 裕(つかはら ゆたか)
杉村 航大(すぎむら こうだい)
役職
非常勤
診療科
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
午前 | 小林 理沙 松田 美保 神田 理恵子 |
神田 理恵子 橋村 尚彦 小笠原 智香 |
川村 良 川井 まりえ 樋田 一英 |
秋山 美咲 塚原 裕 樋田 一英 |
杉村 航大 橋村 尚彦 松田 美保 |
12/7: 当番医 川井 まりえ 秋山 美咲 川村 良 小林 理沙 |
午後 | 秋山 美咲 ※要予約 大垣 洋子 (腫瘍外来/産褥健診) ※要予約 神田 理恵子 ※要予約 |
橋村 尚彦 ※要予約 小林 理沙 ※要予約 |
川村 良 ※要予約 川井 まりえ ※要予約 塚原 裕 ※要予約 |
川井 まりえ (腫瘍外来/産褥健診) ※要予約 塚原 裕 ※要予約 樋田 一英 ※要予約 |
杉村 航大 ※要予約 秋山 美咲 (第1週) 大垣 洋子 (第2~5週) (腫瘍外来/産褥健診) ※要予約 松田 美保 ※要予約 |
月曜日
松田美保医師 休診
順位 | 疾患名 | 件数 |
---|---|---|
1 | 分娩(帝王切開分娩を含む) | 167件 |
2 | 良性腫瘍(子宮筋腫・良性卵巣腫瘍) | 146件 |
3 | 悪性腫瘍(上皮内癌以上の子宮頚癌・子宮体癌・卵巣癌等) |
113件 |
4 | 子宮頚部上皮異形成 |
73件 |
5 | 子宮内膜・頚管ポリープ |
52件 |
6 | 流産(子宮外妊娠を含む) |
27件 |
7 | 子宮内膜症 |
24件 |
8 | 子宮内膜増殖症 |
12件 |
9 | 切迫流・早産 |
12件 |
その他 |
48件 |
|
合計 |
654件 |
手術内容 | 件数 |
---|---|
開腹手術 |
65件 |
子宮悪性腫瘍手術 |
(8件) |
子宮附属器悪性腫瘍手術 |
(7件) |
開腹子宮全摘術、両側・子宮附属器摘出術(開腹) |
(7件) |
開腹子宮筋腫摘出(核出)術(腹式) |
(4件) |
開腹子宮附属器腫瘍摘出術(開腹) |
(6件) |
帝王切開術(緊急切開) |
(10件) |
帝王切開術(選択切開) |
(23件) |
内視鏡手術 |
208件 |
腹腔鏡手術 |
146件 |
腹腔鏡下膣式子宮全摘術 |
(54件) |
腹腔鏡子宮附属器腫瘍摘出術(腹腔鏡) |
(58件) |
腹腔鏡下子宮筋腫摘出(核出)術 |
(26件) |
腹腔鏡異所性妊娠手術(腹腔鏡) |
(7件) |
腹腔鏡検査 |
(1件) |
子宮鏡下手術(TCR) |
62件 |
経腟手術 |
110件 |
円錐切除術 |
(64件) |
子宮内膜掻爬術 |
(22件) |
流産手術(妊娠11週まで)(手動真空吸引法) |
(24件) |
その他 |
5件 |
合計 |
388件 |
平成27年4月より、腫瘍外来を開設致しました。月曜日(午後)・金曜日(午後)に行います。
主な診療内容は、細胞診異常を指摘された患者さんを対象とした、コルポスコピー検査、及び生検診断を行い、適切な診断と方針を決めていくことです。当外来は完全予約制となります。
外来で説明を聞いていただき、専門外来にて詳しい検査を行う運びとなります。
紹介状をお持ちの方は、医療機関から当院の地域連携広報室を通じて初診の予約を取って頂くことが出来ます。
今、統計学的に2人に1人は、一生のうちに何らかの癌に患うと言われており、女性の癌罹患率では子宮癌(頸部・体部含)は5位となっています。特に若年の子宮頸癌、40歳以降の子宮頸部腺癌、体癌の増加傾向にあるのが特徴です。
平成29年8月より、婦人科腫瘍専門医・癌治療認定である池田俊一医師を迎え、女性の癌治療を取り扱うことができる体制を築きました。手術治療については、すべて開腹手術で行っております。
子宮頸部高度異形成や子宮頸部上皮内癌で子宮の温存を希望される方には、子宮頸部円錐切除術を行っています。
日本臨床細胞学会 教育研修施設
厚生中央病院は、平成26年11月7日に日本臨床細胞学会が定める教育研修認定施設となりました。その目的は以下の通りです。「臨床細胞学に関する十分な専門的知識と技量を有する医師を育成し、(中略)細胞診専門医資格認定試験を施行するに当たり、受験資格の要項である細胞診断学の研修を受けるにふさわしい施設に認定することを目的とする.」(日本臨床細胞学会教育研修施設認定に関する施行細則より抜粋)
なお、当院は日本大学医学部病態病理学講座を研修関連施設として研修をする形式を取っています。
近年子宮頸部高度異形成(前癌病変)や子宮頸癌、特に上皮内癌(異常な細胞が子宮頸部のいちばん表面の細胞層にのみみられる初期の子宮頸癌:子宮頸部上皮内癌)が20歳~30歳代に増加してきています。この年代は将来の妊娠の可能性を考え、子宮の温存が望まれることが多いのが現状です。
当院ではレーザーまたはメスを用いて子宮頸部を円錐状に切除する子宮頸部円錐切除術を積極的に行っています。
この手術の目的は病変を取り除き診断を確定することと、追加の治療が必要であるかどうかを明らかにすることにあります。子宮頸部レーザー円錐切除術後の病理検査の結果、病変の取り残しがなければ追加の治療は通常は不要で、妊娠・出産が可能となります。
開腹手術に比べ、傷が小さく体に対する負担が少ないため、入院期間も短縮され、より早く社会復帰できます。
日本産科婦人科内視鏡学会 認定研修施設
厚生中央病院は平成26年4月1日より日本産科婦人科内視鏡学会が認める認定研修施設となりました。全国の全ての病院の中で学会が定める基準を満たした195の施設が登録され、その目的は以下の通りです。
「産婦人科領域における内視鏡手術に携わる医師の技術と知識を評価し、内視鏡手術が安全かつ円滑に実施される施設を認定し、本邦産婦人科領域における内視鏡手術の発展と普及を促し、更には国民の健康維持に関与することを目的とする。」(日本産科婦人科内視鏡学会 認定研修施設に関する細則より抜粋)
日本生殖医学会 生殖医療専門医制度認定研修施設
厚生中央病院は2019年4月1日に日本生殖医学会が定める教育研修認定施設となりました。
・卵巣内にある卵胞は、ホルモンの働きで発育し、月に一度卵子を排出します(排卵)。
・卵子は卵管采に取り込まれ卵管に送られ、腟から子宮に入ってきた精子と出会い受精します。
・受精した卵子は子宮内膜にくっつき(着床)、妊娠が成立します。
・妊娠成立過程のどこかに障害があると妊娠しにくくなります。
・一般に女性の方に原因があると思われがちですが、男性側に原因がある場合も約半数にみられます。
当院では、一般的な不妊検査を行っています。これから妊娠を希望される方にも検査を受けていただくことができます。
これらの検査を組み合わせて不妊症の原因を明らかにしたうえで、治療方法につきご提案いたします。
不妊症治療は一般不妊治療(タイミング法・人工授精)と高度生殖医療(体外受精・顕微授精)に分けられます。当院では一般不妊治療を行っております。
タイミング指導:月経終了後より数日ごとに経腟超音波による卵胞径測定を行い、排卵日(卵胞径20㎜前後)を予測し、性交渉のタイミングをお教えします。排卵予測日以降に、排卵したかどうかの確認を行います。
排卵誘発治療:卵胞の発育が悪い場合、排卵障害がみられる場合は、排卵誘発剤の内服や注射等により排卵しやすい環境を整えます。
配偶者間人工授精(AIH):排卵期に配偶者の精液を専用のチューブを通して子宮内に送り込みます。より自然な妊娠を期待します。
当院では高度生殖医療(ART)は行っておりませんが、ご希望の患者さんには不妊治療専門クリニックをご紹介いたします。
生殖医療専門医制度研修連携施設「はなおかIVFクリニック品川」
日本女性医学学会 女性ヘルスケア専門医制度認定研修施設
厚生中央病院は2019年9月1日に日本女性医学学会が定める教育研修認定施設となりました。
当院の医師は日本女性医学学会に所属しており、専門医・指導医がおります。
近年、月経に関する疾患が増加しており、また年齢層が低年齢化しております。現在月経困難症に対する薬物治療には、低用量エストロゲン・プロゲスチン配合剤(LEP)、子宮内黄体ホルモン放出システム(LNG-IUS)、ジエノゲスト(第四世代プロゲスチン製剤)などのホルモン療法があります。原因疾患によっては手術を要する場合もございます。
閉経期前後の時期から女性は更年期症状が始まります。発汗やほてり、めまい、動悸、精神的不安定等は、ホルモン不均衡による症状と言われております。周囲の環境的な問題や併存疾患によって、治療法がことなります。また女性ホルモンによる薬物治療には、内服・貼付剤・塗布など、投与経路も様々です。
当院では、子宮脱や膀胱脱による排尿障害に対して、積極的に治療を行っています。手術を行わない患者さんには、泌尿器科と連携し、骨盤底筋群体操などの指導を受けていただくことができます。また外来にてリングペッサリーという器具を用いて脱出を抑える治療を行い、3-4か月毎の定期的な交換が必要になります。自己着脱が可能なペッサリーも導入しました。
手術をお受けになる場合は、腟閉鎖術をはじめマンチェスター手術・腟式子宮全摘術を併用した膀胱底形成術を行っております。いずれもおなかを切らない腟式の手術です。
患者さんのご希望や合併症の有無によって、治療法を選択いたしますので、担当医師にお気軽にご相談ください。
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