診療科
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骨粗鬆症は高血圧や糖尿病などと同じく症状がないうちに増悪します。背中が丸くなり、身長が低くなり、腰や背中が痛んだりして人生の楽しみが減ります。背骨がいつのまにか骨折(脊椎圧迫骨折)して、もしくは足の付け根がちょっとしたことで骨折(大腿頸部骨折)して、歩行や移動能力が低下しますし、健康寿命が短縮し人生の質が低下します。さらに介護が必要となりご家族の負担が増加します。
日本では現在約1280万人の方が骨粗鬆症ですが、受診している方はそのうち約20%足らずと推察されています。つまりごく普通にある疾患ですが、血圧や血糖値ほどには検査や治療が行われていません。血圧計のように検査が一般的ではなく診療体制が不十分なことに加えて、骨粗鬆症の診療をうける方法があまり知られていないからと思います。高齢化が急速に進む我が国の2025年問題(団塊の世代が75歳を迎えます)の一つが骨粗鬆症の治療と予防です。
厚生中央病院は病院全体で高齢者の急性期医療に取り組んできました。その一環として2017年、骨粗鬆症サポートチームを組織することになりました。2016年より骨粗鬆症専門外来(日本骨粗鬆症学会認定医2名、認定リエゾンナースが在籍)を開設しました。この外来では骨粗鬆症を治療することで骨折を未然に防ぐことを目指します。万一骨折してしまった方には、骨折治療に引き続いて骨粗鬆症を治療し、管理することを目的に骨粗鬆症サポートチーム(多職種によるチーム医療です)により再骨折を減らすことを目指します。
骨粗鬆症が心配だけどどこで診てもらったらよいかわからない方、骨粗鬆症の治療が必要と言われたがどうしてよいか判らない方は、当院の整形外科外来の受診をご検討ください。