肛門疾患(医療従事者用)
<肛門外来>
血便、肛門部の違和感、排便時出血や疼痛など肛門疾患にまつわる症状を訴える患者様は比較的多くいらっしゃいます。
しかし、診断に迷うことも多く痔核と診断し局所療法を行ったものの改善せず、精査にて大腸癌が見つかることも
少なからず経験します。
大腸癌の増加している現状ではスクリーニング検査が非常に重要になってきております。
確定診断および治療方針の決定に当外来をぜひご利用ください。
また、慢性期の加療は御紹介元で行っていただくことも可能です。
逆紹介をご希望の際は紹介状に御一筆お願いいたします。
A.内痔核
当院での外科的治療の適応は「保存的治療で改善しないGoligher III度以上の内痔核」としております。
ALTA療法など患者様の苦痛の少ない治療法を積極的に導入しています。
当院で施行しております治療法は以下の通りです。
Ⅰ. 外来で治療する方法
①保存療法:軟膏、座剤、排便コントロールなど
②ゴム結紮療法:活動性出血などに対して施行します。簡便ですが高率に再発します。
II. 入院で治療する方法
以下の治療に関しては当院では入院にて施行しております。
麻酔は全身麻酔、腰椎麻酔いずれの選択も可能です。
一般的には手術前日に入院していただき1週間程度の入院期間を要します。
状況により入院期間の短縮は可能です。
①ALTA療法:痔核内にジオン(硫酸アルミニウムカリウム/タンニン酸)を注入する方法です。近年本邦に導入され
良好な成績が報告されています。
②LE(結紮切除術): Milligan Morgan変法を中心に施行しています。経験症例数が多く長期経過の蓄積があり
確実性に優れます。
③PPH:経肛門的に Circular stapler を挿入し余剰な直腸粘膜を環状に切除します。疼痛が無く
高度な全周性病変に適応があります。
B. 外痔核
症状の強い急性期の血栓性外痔核に対しては、外来で局所麻酔下に切開術を行います。当日の処置が可能です。
C.肛門周囲膿瘍
肛門周囲膿瘍に対する抗生物質投与での保存的加療は無効なことがほとんどです。
外科的処置を行いますのでご紹介ください。
治療は局所麻酔下に切開排膿術を行います。当日の処置が可能です。
D.痔瘻
乳児痔瘻は排膿のみで自然軽快します。
成人の痔瘻の根治には手術を必要とすることがほとんどです。また、クローン病などの基礎疾患を有することも多く
スクリーニング検査が必要です。
長期経過で痔瘻癌発生の報告もあり注意が必要です。
代表的な術式は以下の通りです。
①開放術式(Lay open法)
②括約筋温存術式(瘻管切除術)
③Seton法
その他疾患につきましても手術を含めた適切な加療を提供させていただきます。
ご紹介の程よろしくお願い申し上げます。
文責 消化器病センター外科
大腸肛門病専門医
榎本正統












