当院は、全国土木建築国民健康保険組合(被保険者数約42万人)の直営病院として、1959年に創立しました。同組合被保険者ならびに地域の人々の健康と福祉に貢献することを使命とした急性期病院です。「患者さんから選ばれる病院」「職員が安心と誇りをもって働ける病院」等の目標を、職員全員が共有し、公明正大で隠さない正直な文化を誇りとしています。また、「心の通った温もりを感じる医療を目指す」ことを理念としています。
当院の臨床研修プログラムの特徴と方針は、医師としての社会的役割を認識し、学ばなければならない必要なプライマリ・ケアの基本的診察能力を身につけると共に、研修医自身による研修先の選択を重視したプログラムです。1年前倒しして専門科へ行くよりも、なるべく多くの科を経験させ、医師としての基本を身に付けさせることにあります。
初期臨床研修のプログラムをとおして、医師としての社会的役割を認識し、病める人の立場に立てる医師となってくれることを期待しています。常に研鑽に努め、新しい医学的知識を吸収しようとする意欲あふれる研修医を歓迎しています。
初めて医療の実践に触れる2年間が、医師としての将来のvisionを決定すると言って過言ではありません。
日々訪れる臨床上の苦悩に立ち向かった時、いかにして信頼できる指導医のサポートを受けられるか。毎日を不安な思いで過ごす研修医には相談しやすく、また真摯に向き合う指導医が必要だと考えています。当院の臨床研修指導医は皆フランクで教育熱心な方ばかりです。
当院での経験によって研修医と指導医の絆が育まれるものと考えています。
将来、この臨床経験を得た研修医が指導医となったときに、当院で培った経験をもとに、熱心に次の世代の医師を育ててくれるものと確信しています。私はこの連鎖こそが臨床研修プログラムと医療の充実の根幹であると考えております。
ぜひ、当院での臨床研修を御一考ください。
プログラム責任者 秋元 治朗