令和5年度 総合病院厚生中央病院 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 65 32 260 303 379 528 623 857 1,000 545
 令和5年度に当院を退院した患者さんの延人数を10歳刻みで集計しました。
 当院の一般病棟に医療保険を用いて1日以上入院された方を集計しております。自動車賠償責任保険や労災保険、自費等の患者さんは含めておりません。また、入院後24時間以内に亡くなられた方も除いております。

 全退院患者数は4,592人 で平均年齢は 65.96歳 です。高齢化社会を反映して70代と80代の患者さん割合が最も高くなっており、70代以上の患者さんが全体の半数を超えています(約52.3%)。70代以上では、総合内科や消化器内科、整形外科の患者さんが多く、肺炎や転倒骨折など高齢者に多くなる疾患に広く対応しています。一方で20代から40代までの若年層も全体の約20.5%を占め、産婦人科と耳鼻咽喉科の患者さんが過半数を占めています。

 当院はこれからも地域の皆様へ安全・安心で良質な医療を提供して参りたいと思っています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
総合内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 140 26.85 20.60 8.57% 87.90
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり 57 2.00 2.03 0.00% 57.32
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 43 18.21 13.52 6.98% 83.67
170020xxxxxx0x 精神作用物質使用による精神及び行動の障害 定義副傷病なし 32 1.31 3.05 0.00% 31.31
100380xxxxxxxx 体液量減少症 27 21.07 10.60 7.41% 84.59
① 当科に入院する患者様で最も多いのは誤嚥性肺炎です。平均年齢は87.9歳と高く、高齢による嚥下機能低下もさることながら、パーキンソン病、認知症、脳梗塞後遺症などの神経疾患が基礎にある方が少なくありません。当科は神経内科を擁しており、必要なときは神経内科医と相談しながら診療にあたります。また、耳鼻咽喉科や言語療法士とも連携して嚥下機能の維持・向上に努めています。
② 第2位は睡眠時無呼吸症候群(SAS)です。当科では、耳鼻咽喉科と共同して終夜睡眠ポリグラフィー検査を行い、SASの適当な治療につなげています。
③ 第3位は尿路感染症です。誤嚥性肺炎と並んで高齢の方に多い疾患です。
④ 第4位は急性アルコール中毒です。
⑤ 第5位は脱水症です。平均年齢は84.59歳と高く、単なる脱水のみではなく、基礎疾患に対する注意や退院後の生活について多職種で協議が必要となることがあります。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外 59 25.54 17.38 5.08% 85.63
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 35 4.06 4.26 0.00% 67.89
050050xx9910x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外 33 3.09 3.05 0.00% 64.45 (循)心臓カテーテル検査【橈骨】(前日).pdf
(循)心臓カテーテル検査【橈骨】(当日).pdf
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 19 14.84 9.77 10.53% 78.74 (循)ペースメーカー植え込み術(前日).pdf
(循)ペースメーカー植え込み術(当日).pdf
(循)ペースメーカ交換(前日).pdf
050050xx9920x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等12あり 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外 - - 3.25 - -
 循環器内科では狭心症の患者さんを多く診ています。狭心症は心臓の筋肉を栄養する冠動脈の血流低下が原因です。症状は胸痛、胸部圧迫感です。冠動脈CTや冠動脈造影(カテーテル検査)で診断し、必要により経皮的冠動脈形成術(カテーテル治療)を行います。検査の結果により、カテーテル治療よりも冠動脈バイパス術が必要と判断される患者さんに対しては心臓血管外科のある医療機関へ紹介し、手術後の継続治療や定期的な検査を当院で行っています。2024年に血管撮影装置が新しくなり、今まで以上に安全でかつ低被ばく線量でカテーテル治療が行えるようになりました。

1位の心不全は、心臓の機能が低下して呼吸困難、倦怠感、浮腫が出現する疾患です。冠動脈疾患、弁膜症、不整脈、高血圧症などが原因になります。原因疾患の治療とともに、心臓の機能を維持し再入院を予防する目的の薬物療法および心不全手帳を用いた指導を行います。また、早期から心臓リハビリテーションを行ない、運動機能の低下を防ぎます。
2位は狭心症に対して経皮的冠動脈形成術(カテーテル治療)を行なった症例、3位は同じく狭心症に対して冠動脈造影検査を行なった症例です。
5位は狭心症に対して冠動脈造影検査の際に、冠動脈内の圧を測り狭窄の程度を評価する検査等も行なっている症例です。
4位の徐脈性不整脈(洞不全症候群や高度の房室ブロックなど)は、通常よりも脈拍が遅くなる不整脈です。高度の徐脈で失神、心不全の原因になるときにはペースメーカー移植術を行います。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 132 2.94 2.61 0.00% 70.07
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 39 4.72 5.64 0.00% 39.49
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 37 7.70 8.75 0.00% 77.73
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 31 6.13 7.58 0.00% 65.23
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 29 7.72 7.61 0.00% 67.52
1位は大腸ポリープに対して大腸内視鏡による切除を行なった症例。4位は大腸内視鏡検査を入院で行なった症例です。
2位、4位はそれぞれ、感染性腸炎や大腸憩室炎に対して補液や抗生剤等で保存的に治療を行った症例です。
3位は総胆管結石を治療した症例です。内視鏡的に十二指腸乳頭から結石を摘出します。バルーンで乳頭を拡張してから摘出する方法や、電気メスで乳頭の括約筋を切開してから取り出す方法があります。
5位は内視鏡的治療の適応になる早期の胃癌に対して、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)や内視鏡的粘膜切除術(EMR)による切除を行なった症例です。
消化管疾患の他、肝胆膵疾患に対する診断及び治療も行っています。
消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 69 4.35 4.55 0.00% 69.04 (消外)腹腔鏡下鼠径ヘルニア.pdf
(消外)鼠径ヘルニア.pdf
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 30 5.60 5.29 0.00% 43.70 (消外)予定虫垂炎手術.pdf
(消外)当日虫垂炎切除術.pdf
060335xx02000x 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 23 5.61 6.87 0.00% 54.17 (消外)腹腔鏡下胆嚢摘出術.pdf
(消外)腹腔鏡下胆嚢摘出術(前日入院).pdf
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 18 5.00 5.98 0.00% 63.78 (消外)腹腔鏡下胆嚢摘出術.pdf
(消外)腹腔鏡下胆嚢摘出術(前日入院).pdf
(消外)腹腔鏡下胆嚢摘出術(2日前入院).pdf
060170xx02xx0x 閉塞、壊疽のない腹腔のヘルニア ヘルニア手術 腹壁瘢痕ヘルニア等 定義副傷病なし 14 6.57 6.86 0.00% 65.93 (消外)腹壁瘢痕ヘルニア.pdf
(消外)臍ヘルニア - .pdf
 消化器外科疾患の1位は鼠径ヘルニアに対する手術症例です。患者様の肉体的負担を軽減するため、適応のある患者様全例に腹腔鏡下の手術を施行しています。
2位は急性虫垂炎(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの)に対する手術症例。基本的に腹腔鏡下手術で行なっています。
3位と4位はそれぞれ、胆石性胆嚢炎または胆嚢結石症(胆嚢炎を伴わないもの)に対し、腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した症例です。
5位は腹壁瘢痕ヘルニアや臍ヘルニアなどに対して、手術でヘルニアを修復した症例です。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 86 40.51 25.50 40.70% 83.88 (整)人工骨頭置換術.pdf
070370xx99xxxx 脊椎骨粗鬆症 手術なし 42 34.88 21.46 21.43% 84.76 (整)圧迫骨折(共通).pdf
(整)圧迫骨折(安定型).pdf
(整)圧迫骨折 (不安定型).pdf
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 34 26.06 21.96 0.00% 74.74 (整)人工膝関節全置換術.pdf
(整)人工膝関節全置換術(2日前入院).pdf
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 29 31.66 19.55 6.90% 73.59 (整)人工股関節全置換術.pdf
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし 23 3.61 4.76 0.00% 49.39
当科では大腿骨骨折や脊椎骨折などの外傷に対する治療や変形性関節症に対する治療を多く行っています。
また、地域包括ケア病棟では患者様がゆとりをもって安全なリハビリテーションを行うことができます。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 21 5.71 6.07 9.52% 0.00
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 手術・処置等1あり - - 2.12 - -
050200xx99xxxx 循環器疾患(その他) 手術なし - - 7.40 - -
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2なし - - 11.01 - -
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - 7.19 - -
 産婦人科と連携し、新生児疾患の入院加療を積極的に行なっています。より専門的治療介入が必要な場合、大学病院や近隣病院のNICUや小児外科と連携しています。
また、昨今増加傾向にある食物アレルギー患者に対する食物経口負荷試験、神経発達症・頭痛精査に対するMRI検査や起立負荷試験にも対応します。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 84 6.62 5.93 0.00% 44.45
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2なし 59 2.98 2.96 0.00% 37.93 (婦)円錐切除術 前日入院.pdf
(婦)円錐切除術 当日入院.pdf
(婦)円錐切除術 2日前入院.pdf
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 41 6.93 6.00 0.00% 36.88 (婦)腹腔鏡手術 前日入院.pdf
(婦)腹腔鏡手術当日入院.pdf
(婦)腹腔鏡手術 2日前入院.pdf
120220xx01xxxx 女性性器のポリープ 子宮全摘術等 36 3.00 2.78 0.00% 42.92 (婦)子宮鏡術パス 前日入院.pdf
(婦)子宮鏡術パス( 2日前).pdf
120140xxxxxxxx 流産 22 1.68 2.43 0.00% 36.68 (産)子宮内容除去術(前日).pdf
(産)子宮内容除去術(当日入院・当日退院).pdf
(産)子宮内容除去術(当日入院・翌日退院).pdf
 産婦人科症例の1位は、子宮筋腫に対して腹腔鏡や子宮鏡による子宮筋腫核出術を行なった症例の他、腹腔鏡による子宮全摘術を行なった症例を含んでいます。
 2位は、子宮頚部の異形成上皮や上皮内癌に対して、レーザーメスまたは通常のメスによる円錐切除術を行なった症例です。
 3位は、良性卵巣腫瘍に対して腹腔鏡下手術による摘出を行なった症例です。
 4位は、子宮内膜ポリープに対して子宮鏡を用いた子宮内膜ポリープ切除術を施行した症例です。
 5位は、稽留流産や不全流産に対して、子宮内容除去術を行なった症例です。

 ※ 上の表でDPC名称に子宮全摘術等と表記されていても、必ずしも子宮全摘術が行われている訳ではなく、様々な術式を含んでいます。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり両眼 249 3.02 4.46 0.00% 75.82 (眼)白内障当日入院手術(両眼)2泊.pdf
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼 126 1.85 2.54 0.00% 77.85 (眼)白内障当日入院手術(片眼)1泊.pdf
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし 15 1.93 2.82 0.00% 74.93
020250xx97xxxx 結膜の障害 手術あり - - 3.00 - - (眼)翼状片当日入院手術(片眼)1泊.pdf
020110xx99xxxx 白内障、水晶体の疾患 手術なし - - 2.46 - -
 当院では両眼の白内障の方に対して、1度の入院で2泊3日の短い入院期間で手術を行なっています。片眼の白内障の方に対しては1泊2日で行なっていますが、日帰り手術にも対応しています。結膜の手術は翼状片の手術を得意にしています。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり 74 2.00 2.03 0.00% 55.54 (耳)睡眠時無呼吸症候群.pdf
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 62 9.31 7.53 0.00% 34.79 (耳) 口蓋扁桃摘出術(前日、2日前).pdf
(耳)口蓋扁桃摘出術(当日).pdf
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 48 3.92 4.73 0.00% 62.44 (耳)めまい.pdf
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 43 5.65 5.51 0.00% 32.14 (耳)咽頭周囲の感染症.pdf
030240xx01xx0x 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 扁桃周囲膿瘍切開術等 定義副傷病なし 27 7.04 7.52 0.00% 41.19
耳鼻科症例の1位は睡眠時無呼吸症候群の一泊検査入院です。
2位は慢性扁桃炎や扁桃病巣感染症に対する扁桃摘出術を行った症例です。
3位は良性発作性頭位めまい症(BPPV)やメニエール病などの末梢性めまい症に対し治療を行った症例。
4位は急性扁桃炎や急性喉頭蓋炎等に対し抗生剤投与による加療を行った症例です。
5位は扁桃周囲膿瘍に対して扁桃周囲膿瘍切開術を行った症例です。
 
 その他、アデノイド肥大や扁桃肥大による小児の睡眠時無呼吸症候群、慢性副鼻腔炎、慢性中耳炎、顔面神経麻痺等に対しても手術加療を行っています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病なし 65 4.58 5.22 0.00% 60.97 (泌)経尿道的尿管結石破砕術.pdf
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 50 2.10 2.44 0.00% 68.28 (泌)前立腺生検・膀胱鏡検査(前日入院).pdf
(泌)前立腺生検・膀胱鏡検査(当日入院).pdf
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし 25 7.52 6.85 0.00% 78.20 (泌)経尿道的膀胱腫瘍摘出術.pdf
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 20 8.00 7.75 0.00% 73.80 (泌)前立腺切除術 .pdf
110310xx01xxxx 腎臓又は尿路の感染症 経尿道的尿管ステント留置術 16 10.81 13.46 0.00% 68.81
 泌尿器科症例の1位は、尿路結石(尿管結石や腎結石)に対して経尿道的に内視鏡を用いて除去した症例でした。
 2位は前立腺癌診断のための前立腺生検を行なう症例です。
 3位は膀胱癌に対して、経尿道的に内視鏡(膀胱鏡)下で切除を行なった症例です。
 4位は前立腺肥大症に対して、経尿道的に内視鏡を用いて電気メスによる切除を行なった症例です。
 5位は尿路結石による急性腎盂腎炎や水腎症を伴う患者さんに対して、尿管内腔を確保するため経尿道的に尿管ステントの留置を行なった症例です。

 泌尿器科手術のゴールドスタンダードである経尿道的手術(前立腺肥大症、膀胱腫瘍、尿路結石など)をコンスタントに行っています。それぞれの手術は患者さんのスケジュールに合わせてできるだけ早期に行えるように対応しています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 20 15.55 15.70 25.00% 75.20
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 19 24.16 19.09 57.89% 72.79
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 16 17.44 9.88 12.50% 82.00 (脳)慢性硬膜下血腫(前日).pdf
010050xx02x00x 非外傷性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 13 18.15 11.87 23.08% 83.00 (脳)慢性硬膜下血腫(前日).pdf
030390xx970xxx 顔面神経障害 手術あり 手術・処置等1なし 11 12.45 10.18 0.00% 58.27 (脳)微小血管減圧術(顔面麻痺).pdf
 脳卒中、脳外傷、脳腫瘍、脊髄・脊椎疾患といった全ての脳神経外科疾患に対応できる診療システムを構築しており、常に最新の脳神経外科診療ガイドラインに則った診断・治療を提供可能です。当院は東京都二次救急医療機関であり、区西南部医療圏の全ての脳神経外科救急医療にも24時間対応し、最善の医療を提供しております。尚、当院の一つの特徴として、三叉神経痛や顔面痙攣などの神経機能的疾患の治療も得意としており、国内有数の治療経験数を有しております。
脳神経外科専門医・指導医3名が常勤し、脳神経疾患に苦しむ全ての患者様の声を真摯に聞く体制を整えており、セカンドオピニオンを含め、気軽に外来受診していただきたく思います。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 34 - - - - - 1 8
大腸癌 - - 10 12 - 12 1 8
乳癌 - - - - - - 1 6,8
肺癌 - - - - - - 1 8
肝癌 - - - - - - 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
 5大癌について、初発の場合は進行度(ステージ)ごとの患者数を、再発の場合は2023年度に治療を行なった患者数を集計しています。患者数はいずれも延患者数です。10例未満のものは ‐ (ハイフン)の表示としました。
 初発患者さんの進行度(ステージ)判定には、治療前に得られた情報に基づいて、UICC(国際対がん連合)によるTNM病期分類第6版から第8版のいずれかを使用して行なっています。(病理結果等を含めた最終的なステージ判定とは異なります。)
 当院では大腸癌、胃癌が最も多く、次いで乳癌、肺癌の順になります。早期の患者さんには内視鏡や腹腔鏡による切除を行なっているほか、進行・再発癌の患者さんに対する化学療法や緩和医療にも力を入れています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 50 16.42 82.36
重症 - - -
超重症 - - -
不明 - - -
 成人の市中肺炎について、重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を示しました。なお、患者数が10例未満のものは ‐ (ハイフン)の表示としています。重症度は成人市中肺炎ガイドラインによるA-DROPスコアを用いています。
 最も多いのは中等症の肺炎で、平均年齢が82.36歳と高いのが特徴です。
 重症、超重症も80歳を超えており、単に肺炎の治療だけではなく、嚥下機能についてのケア、基礎疾患の治療、また退院後の生活に対する考慮が必要になる例が少なくありません。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 67 24.40 78.60 26.87%
その他 - - - -
 当院は二次救急医療機関として積極的に脳卒中急性期の患者様を受け入れており、必要に応じて t-PA 治療や、血管内治療による血栓除去術などを迅速に行える体制を整えております。これらの超急性期治療を終えた患者様は、経験豊富な脳卒中専門医が全身合併症の予防を含めた管理を行ない、早期のリハビリテーション介入により、3週間以内にご自宅へ帰して差し上げることを目標としております。もちろん、後遺症が残ることが予想される患者様には、最適な回復期リハビリテーション病院を紹介させていただいております。そして、そちらの病院を退院された折には、又、当院の脳神経外科外来において、手厚いフォローアップをさせていただく方針としております。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 32 1.06 2.19 0.00% 66.81
K597-2 ペースメーカー交換術 - - - - - (循)ペースメーカ交換(前日).pdf
(循)ペースメーカ交換(当日).pdf
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) - - - - - (循)ペースメーカー植え込み術(前日).pdf
(循)ペースメーカー植え込み術(当日).pdf
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) - - - - -
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他) - - - - -
 経皮的冠動脈ステント留置術は狭心症や心筋梗塞で血流が低下した冠動脈に対するカテーテルを用いた治療法です。冠動脈ステントは冠動脈内に留置する網目状の金属の筒で、治療した冠動脈が再狭窄しづらくなります。
 ペースメーカー移植術は徐脈性不整脈に対する治療法です。原因疾患は完全房室ブロック、洞不全症候群などで、加齢に伴う変化として起きることも多いです。ペースメーカーを胸壁に植え込み、心臓に対して電気刺激を送ることにより、失神や心不全が起こらないようにします。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 117 0.49 0.70 0.85% 70.04
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) 34 1.06 4.29 0.00% 67.68
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ) 25 1.28 6.00 0.00% 74.76
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術) 18 0.61 6.39 0.00% 68.00
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 16 1.94 4.88 6.25% 74.63
 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(EMR)は、ポリープをスネアと呼ばれる金属製の輪で絞り、高周波電流を流して病変を切除する方法です。外来で治療する場合もありますが、ポリープの大きさが大きい場合や治療後の出血リスクが高い場合などには入院で施行します。近年は通電せずにポリープを切除する方法もあり、よりリスクを少なくポリープの治療ができるようになりました。

 「内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ)」は主に総胆管結石治療に行われる内視鏡処置の一つです。内視鏡を用いて総胆管結石を胆管から十二指腸側に除去する際に、出口になる乳頭部を電気メスで切開し広げる処置です。他に胆管狭窄に対して太めのステントなどを留置する際にも行います。

 「内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術)」は内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)と呼ばれ、内視鏡的治療の適応となる早期の胃癌に対する治療方法です。病変の粘膜下層に薬剤を注入し、病変を浮かせた状態で専用のナイフで剥離していく術式です。内視鏡治療は、外科的治療と比較して入院期間が短く、痛みを伴わず体への負担が少ないです。また、大きさのある病変を一括で切除できる点も本治療の特徴です。

 小腸結腸内視鏡的止血術は、大腸の憩室出血や、大腸ポリープ等に対する内視鏡治療後の出血などを止血するために施行します。
 
 当科での内視鏡処置は成功率が高く、合併症出現率が低いといった成績が得られております。
消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 53 0.81 2.26 0.00% 67.60 (消外)腹腔鏡下鼠径ヘルニア.pdf
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 45 0.64 4.22 0.00% 59.18 (消外)腹腔鏡下胆嚢摘出術.pdf
(消外)腹腔鏡下胆嚢摘出術(前日入院).pdf
(消外)腹腔鏡下胆嚢摘出術(2日前入院).pdf
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 29 0.38 3.93 0.00% 42.28 (消外)予定虫垂炎手術.pdf
(消外)当日虫垂炎切除術.pdf
K6335 鼠径ヘルニア手術 16 1.06 3.19 0.00% 73.81 (消外)鼠径ヘルニア.pdf
K6331 腹壁瘢痕ヘルニア手術 - - - - -
 消化器外科の手術で最も多かったのは、腹腔鏡下による鼡径ヘルニア手術です。4位の鼡径ヘルニア手術は前方アプローチ法によるものです。
2番目に多かった術式は、胆石性胆のう炎や胆のうポリープに対して行なう腹腔鏡下胆嚢摘出術です。
3位は急性虫垂炎(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの)に対する腹腔鏡下による虫垂切除術です。 

 当院では患者様の負担が軽くなるように低侵襲な腹腔鏡下手術に力を入れています。ただし、過去に腹部の手術を受けていたり臓器の炎症が強くて癒着が起こっている場合は、腹腔鏡下の手術が難しいため適応に応じて開腹での手術も行っています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿)(上腕) 76 4.63 32.33 32.89% 79.28
K0821 人工関節置換術(膝)(股) 68 2.78 26.06 2.94% 74.13 (整)人工膝関節全置換術.pdf
(整)人工膝関節全置換術(2日前入院).pdf
(整)人工股関節全置換術.pdf
K0462 骨折観血的手術(下腿)(前腕) 33 2.36 10.64 0.00% 54.67
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(下腿)(前腕) 30 0.53 1.53 0.00% 45.47
K0811 人工骨頭挿入術(股) 26 5.08 38.96 46.15% 86.50 (整)人工骨頭置換術.pdf
 当院は東邦大学整形外科と東京医科大学整形外科の連携施設であり、地域医療に寄り添いながら大学病院と同水準の医療を行っています。
 大腿骨近位部骨折に対する骨折観血的手術や人工骨頭挿入術、変形性股関節症や変形性膝関節症に対する人工関節置換術を多く行っています。また、その他の骨折に対する手術、脊椎変性疾患に対する脊椎固定術や椎弓形成術、椎間板ヘルニアに対する椎間板摘出術、スポーツ外傷に対する手術、手指の手術、骨軟部腫瘍に対する手術など、整形外科領域の幅広い疾患に対応することができる体制を構築しています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 61 1.13 4.77 0.00% 37.90 (婦)腹腔鏡手術 前日入院.pdf
(婦)腹腔鏡手術 当日入院.pdf
(婦)腹腔鏡手術 2日前入院.pdf
K867 子宮頸部(腟部)切除術 59 0.98 1.00 0.00% 37.93 (婦)円錐切除術 前日入院.pdf
(婦)円錐切除術 当日入院.pdf
(婦)円錐切除術 2日前入院.pdf
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 50 1.46 5.56 0.00% 48.94
K872-31 子宮鏡下有茎粘膜下筋腫切出術、子宮内膜ポリープ切除術(電解質溶液利用) 32 1.00 1.00 0.00% 43.25 (婦)子宮鏡術パス 前日入院.pdf
(婦)子宮鏡術パス( 2日前).pdf
K872-2 腹腔鏡下子宮筋腫摘出(核出)術 22 1.27 5.00 0.00% 39.00
産婦人科手術手技の1位は、子宮内膜症のう胞や奇形腫などの良性卵巣腫瘍に対する腹腔鏡下の子宮付属器腫瘍摘出術です。
2位は子宮頚部異形成上皮や上皮内癌に対するレーザーメスまたは通常のメスによる子宮頚部の円錐切除術です。
3位は子宮全摘が必要な子宮筋腫や子宮腺筋症に対して、腹腔鏡下での手術操作により膣から子宮を摘出する手術です。
4位は主に子宮内膜に発生した子宮内膜ポリープを子宮鏡下に切除する手術です。粘膜下の子宮筋腫に対しても行なわれます。
5位は子宮体部の筋層内筋腫や漿膜下筋腫に対する腹腔鏡下の子宮筋腫核出術です。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) 375 0.00 1.65 0.00% 76.51 (眼)白内障当日入院手術(片眼)1泊.pdf
(眼)白内障当日入院手術(両眼)2泊.pdf
K2193 眼瞼下垂症手術(その他) 13 0.00 0.92 0.00% 75.46
K224 翼状片手術(弁の移植を要する) - - - - - (眼)翼状片当日入院手術(片眼)1泊.pdf
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) - - - - -
K234 眼窩内腫瘍摘出術(表在性) - - - - -
 当院では両眼の白内障の方に対して、1度の入院で2泊3日の短い入院期間で手術を行なっています。片眼の白内障の方に対しては1泊2日で行なっていますが、日帰り手術にも対応しています。翼状片の手術は日帰りでも1泊2日でもどちらにも対応しています。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 66 0.44 7.88 0.00% 32.77 (耳) 口蓋扁桃摘出術(前日、2日前).pdf
(耳)口蓋扁桃摘出術(当日).pdf
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 29 0.07 5.97 0.00% 41.00
K3892 喉頭ポリープ切除術(直達喉頭鏡) 18 1.11 1.00 0.00% 35.56 (耳)喉頭微細手術(ラリンゴ)(前日).pdf
(耳)喉頭微細手術(ラリンゴ)(当日).pdf
(耳)喉頭微細手術(ラリンゴ)(2日前).pdf
K403-21 嚥下機能手術(輪状咽頭筋切断術) 11 1.00 2.91 0.00% 36.45
K4001 喉頭形成手術(人工形成材料挿置術、軟骨片挿置術) 10 0.80 1.80 0.00% 39.40 (耳)喉頭形成_前日.pdf
(耳)喉頭形成_当日.pdf
(耳)喉頭形成_2日前.pdf
 当科では、慢性扁桃炎に対する口蓋扁桃摘出術、扁桃周囲膿瘍をメスで切開し排膿する扁桃周囲膿瘍切開術、声帯ポリープや声帯結節症に対する声帯ポリープ切除術(直達喉頭鏡)、声帯麻痺や痙攣性発声障害などに対する喉頭形成術の順に多くの手術を行っています。輪状咽頭筋切断術は、痙攣性発声障害に対する声帯内筋切除術を含んでいます。その他、慢性中耳炎に対する耳科手術も行っております。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 63 1.33 2.63 0.00% 60.97 (泌)経尿道的尿管結石破砕術.pdf
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 25 0.92 5.60 0.00% 78.20 (泌)経尿道的膀胱腫瘍摘出術.pdf
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 23 1.35 9.96 4.35% 70.35
K8411 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用) 13 3.00 6.08 0.00% 75.54 (泌)前立腺切除術 .pdf
K841-5 経尿道的前立腺核出術 - - - - -
 泌尿器科手術の1位は腎・尿管結石に対してレーザーを用いて破砕する経尿道的尿路結石除去術、2位は早期の膀胱癌に対する膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)、3位は尿管狭窄に対して経尿道的にステントを留置して尿管内腔を確保するための手技、4位は前立腺肥大症に対して経尿道的に内視鏡を用いて電気メスにより切除する手術です。
 当科では泌尿器科領域の疾患に対し標準的な治療を行っています。また大学病院やがん診療連携拠点病院とも連携し、悪性腫瘍の治療も積極的に行っています。
 特に2018年6月より結石治療に力を入れており、レーザーを用いた経尿道的尿管結石破砕術の手術件数が多くなっています。初回治療での完全破砕を目指しています。
 経尿道的尿管結石破砕術は2泊3日から3泊4日の入院での治療を行っており、患者さんのスケジュールに合わせ可能な限り早期に治療を行えるように対応しています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 29 0.79 18.66 17.24% 82.34 (脳)慢性硬膜下血腫(前日).pdf
K160-2 頭蓋内微小血管減圧術 15 2.00 9.67 0.00% 57.73 (脳)微小血管減圧術(顔面麻痺).pdf
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) 12 6.25 48.67 25.00% 61.25
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) - - - - -
K1742 水頭症手術(シャント手術) - - - - -
 当院の一つの特徴である、機能的脳神経外科疾患に対する治療(微小血管減圧術)に関しては、国内の多くの施設から患者様が紹介されており、国内ばかりか世界的にも最善と評価される治療成績を示しております。もちろん、脳腫瘍や脳動脈瘤の手術も積極的に行なっており、同時に脳血管内治療の施行に関しても、患者様との十分なインフォームド・コンセントを得た上で、積極的に行なっております。又、脳腫瘍や脳血管障害の治療困難例に関しては、最善と思われる専門医をご紹介できるネットワークも構築しております。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 34 0.74%
異なる - -
 重篤な傷病名について臨床上ゼロにはなりえないのですが、少しでも改善すべきものとして、その症例数と発生率を示しました。この表で言う傷病名とは、入院治療の主な対象となった傷病名 (医療資源を最も投入した傷病名と呼びます) であるため、実際にこの病態になっている実数とは異なります。各傷病名につき、入院の契機となった傷病名と同一であったか異なるかで分けて集計しています。(10例未満のものは - (ハイフン)の表示としました。)
 「入院契機病名」が「傷病名」と同一であることは、入院中に発生した病態、合併症ではないことを示します。既に発症している病態の治療のために初診されて入院治療した場合が含まれます。

① DIC(播種性血管内凝固症候群)は体質、癌、脱水症、車中泊などが原因となって、血管内に血液の塊が出来てくる病態です。病院での入院治療(手術や安静臥床)に合併することも判っています。当院では国際基準に準じて予防策を行なっております。
② 敗血症は、感染症により身体全体が炎症を生じている状態です。
③ 真菌感染症は、通常は肺疾患ですが、比較的稀な疾患です。これも当院では10例未満のため - の表示となっています。
④ 疾患の性質や病態などから合併症が全くない治療はありませんが、手術や処置などの合併症を未然に防ぐ努力を常日頃から心がけて治療をしています。

 なお、「180040 手術・処置等の合併症」の内訳は以下のようになっています。 
 術後出血、術後感染、吻合部狭窄、人工股関節の脱臼・ゆるみ等

周術期合併症に対して早期に対応し、合併症を未然に防ぐ努力を心掛けております。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
731 659 90.15%
この指標は、肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を行なった際に、その予防対策の実施率を集計したものです。
肺血栓塞栓症はエコノミークラス症候群とも呼ばれ、周術期の合併症の一つです。
当院では特に理由がなければ、弾性ストッキング、間欠的空気圧迫装置、抗凝固薬による予防を、患者様から同意をいただいて実施しています。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
1,009 957 94.85%
 敗血症は血液の中に細菌がいて、白血球などの免疫機能によりコントロールができなくなった状態です。適正な治療のために血液培養は必須の検査ですが、体内にまんべんなく細菌がいるとは限らないので、2セットの採血により診断率は高くなります。
 当院の血液培養の2セット実施率は94.85%と高率でした。
ただし、2024年9月現在、血液培養の容器が世界的に不足しておりますので、容器の節約のため実施率は低下しています。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
526 437 83.08%
 広域スペクトルの抗菌薬とは、広範囲の種類の細菌に有効な抗菌剤です。
メリットは、原因菌の不明な感染症に対して有効である事で、細菌培養の結果が判明していない時によく使用されます。デメリットは「広く浅く」効くため、長期間用いていると弱い菌が死滅し強い菌のみ生き残り、それが増殖して抗菌薬に耐性を持つ菌(耐性菌)となってしまうことです。
 ですから我々は必ず抗菌薬投与前に細菌培養検査を行い、原因菌の判明前は広域スペクトルの抗菌薬を用いるとしても、判明後は直ちにその菌に対して有効な抗菌剤に変更するべきであり、漫然と広域スペクトル薬を用いることは避けなければなりません。
 83.08%は決して高い数字ではありません。100%を目指し努力いたします。
更新履歴
2024/9/30
「病院情報の公表」ページ更新