令和7年度 総合病院厚生中央病院 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  4. 転倒・転落発生率
  5. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  6. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  7. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  8. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  9. 身体的拘束の実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 115 57 251 295 305 558 647 981 1,040 564
 2025年6月から2026年5月の1年間に当院を退院した患者さんの延人数を10歳刻みで集計しました。
 当院の一般病棟に医療保険を用いて1日以上入院された方を集計しております。自動車賠償責任保険や労災保険、自費等の患者さんは含めておりません。また、入院後24時間以内に亡くなられた方も除いております。

 全退院患者数は4,813人 で平均年齢は 66.05歳 です。年齢階級別に前年度と比較した場合、70代以上はやや増加、20~40代は減少、50~60代は横ばいとなっております。
 高齢化社会を反映して70代と80代の患者さん割合が最も高くなっており、70代以上の患者さんが全体の半数を超えています(約53.7%)。70代以上では、総合内科や整形外科、消化器内科の患者さんが多く、誤嚥性肺炎や尿路感染症、転倒骨折など高齢者に多くなる疾患がよく見られます。一方で20代から40代までの比較的に若い年齢層は全体の約18%を占め、産婦人科と耳鼻咽喉科の患者さんが過半数を占めています。

 当院はこれからも地域の皆様へ安全・安心で良質な医療を提供して参りたいと思っています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
総合内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 152 27.45 20.49 5.92 88.83
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 61 18.28 16.10 4.92 87.75
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり 52 2.00 2.02 0.00 62.31
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 49 21.63 13.42 4.08 86.43
100380xxxxxxxx 体液量減少症 26 16.81 9.56 3.85 85.00
① 当科に入院する患者様で最も多いのは誤嚥性肺炎です。平均年齢は88.8歳と非常に高く、高齢による嚥下機能低下もさることながら、パーキンソン病、認知症、脳梗塞後遺症などの神経疾患が基礎にある方が少なくありません。当科は神経内科を擁しており、必要なときは神経内科医と相談しながら診療にあたります。また、耳鼻咽喉科や言語療法士とも連携して嚥下機能の維持・向上に努めています。
② 第2位の肺炎等(誤嚥性肺炎は含みません)に係るDPCコード(入院患者さんを傷病名と手術・処置等の組み合わせで分類する手法)は、年齢や処置等の組み合わせにより複数の分類に分かれてしまうため、ひとつの分類当たりの患者数は少なく出てしまいます。当院の肺炎患者さんの診療実績につきましては、別項の「成人市中肺炎の重症度別患者数等」もご覧になって下さい。
③ 第3位は睡眠時無呼吸症候群(SAS)です。当科では、耳鼻咽喉科と共同して終夜睡眠ポリグラフィー検査を行い、SASの適切な治療につなげています。
④ 第4位は尿路感染症です。誤嚥性肺炎と並んで高齢の方に多い疾患です。
⑤ 第5位は脱水症です。高齢の方に多いですが、若年の方も熱中症などでこの病態に陥ることがあります。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 58 24.72 17.31 1.72 86.52
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 34 4.38 4.12 0.00 72.47
050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 33 3.00 3.10 3.03 68.36
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 18 10.06 9.57 0.00 84.11
050050xx9920xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等12あり 手術・処置等2なし 13 3.23 3.26 0.00 64.92
 循環器内科では狭心症の患者さんを多く診ています。狭心症は心臓の筋肉を栄養する冠動脈の血流低下が原因です。症状は胸痛、胸部圧迫感です。冠動脈CTや冠動脈造影(カテーテル検査)で診断し、必要により経皮的冠動脈形成術(カテーテル治療)を行います。検査の結果により、カテーテル治療よりも冠動脈バイパス術が必要と判断される患者さんに対しては心臓血管外科のある医療機関へ紹介し、手術後の継続治療や定期的な検査を当院で行っています。2024年に血管撮影装置が新しくなり、今まで以上に安全でかつ低被ばく線量でカテーテル治療が行えるようになりました。

1位の心不全は、心臓の機能が低下して呼吸困難、倦怠感、浮腫が出現する疾患です。冠動脈疾患、弁膜症、不整脈、高血圧症などが原因になります。原因疾患の治療とともに、心臓の機能を維持し再入院を予防する目的の薬物療法および心不全手帳を用いた指導を行います。また、早期から心臓リハビリテーションを行ない、運動機能の低下を防ぎます。

2位は狭心症に対して経皮的冠動脈形成術(カテーテル治療)を行なった症例、3位は同じく狭心症に対して冠動脈造影検査を行なった症例です。
5位は狭心症に対して冠動脈造影検査の際に、冠動脈内の圧を測り狭窄の程度を評価する検査等も行なっている症例です。

4位は徐脈性不整脈(洞不全症候群、完全房室ブロック等)に対して、ペースメーカーの挿入術や交換術等を行なった症例になります。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 129 2.26 2.56 0.00 68.93
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 47 4.21 5.49 0.00 45.13
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 32 5.56 7.58 0.00 70.56
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 27 7.63 7.37 0.00 72.74
060130xx9900xx 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 23 4.57 7.55 4.35 58.26
1位は大腸ポリープに対して大腸内視鏡による切除を行なった症例。
2位、3位はそれぞれ、大腸憩室炎や感染性腸炎に対して補液や抗生剤等で保存的に治療を行った症例です。
4位は早期の胃癌に対して、内視鏡的胃粘膜下層剥離術(ESD)を行った症例です。
5位は消化管出血や急性胃炎、過敏性腸症候群など、他の分類に含まれない良性の消化管疾患となります。
消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 62 4.74 4.56 0.00 72.18
060335xx0200xx 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 47 8.60 7.05 0.00 68.62
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 40 5.48 5.36 0.00 44.53
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 35 5.63 6.00 0.00 61.60
060210xx9700xx ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術あり 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 16 16.81 13.89 0.00 68.38
 消化器外科疾患の1位は鼠径ヘルニアに対する手術症例です。患者様の肉体的負担を軽減するため、適応のある患者様全例に腹腔鏡下の手術を施行しています。
3位は急性虫垂炎(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの)に対する手術症例。基本的に腹腔鏡下手術で行なっています。
2位と4位はそれぞれ、胆石性胆嚢炎または胆嚢結石症(胆嚢炎を伴わないもの)に対し、腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した症例です。
5位は腸閉塞(ヘルニアが原因でないもの)に対して、腸管の癒着剥離術や、壊死した腸管があった場合に腸管切除を行なった症例です。基本的に腹腔鏡下手術で行なっています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 92 37.13 24.75 45.65 85.14
070370xx99xxxx 骨粗鬆症 手術なし 79 34.85 20.69 31.65 85.77
160760xx01xxxx 前腕の骨折 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨等 32 8.06 5.86 0.00 61.44
070343xx99x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術・処置等2なし 21 25.90 13.11 0.00 87.71
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 21 28.52 18.55 23.81 75.10
 当科では大腿骨骨折や脊椎骨折などの外傷に対する治療や変形性関節症に対する治療を多く行っています。
また、地域包括ケア病棟では患者様がゆとりをもって安全なリハビリテーションを行うことができます。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 52 4.98 6.18 9.62 0.00
140010x199x1xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等21あり 17 4.47 10.46 29.41 0.00
080270xxxx1xxx 食物アレルギー - - 2.10 - -
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2なし - - 11.97 - -
050200xxxxxxxx 循環器疾患(その他) - - 7.72 - -
 産婦人科と連携し、新生児疾患の入院加療を積極的に行なっています。より専門的治療介入が必要な場合、大学病院や近隣病院のNICUや小児外科と連携しています。
 また、昨今増加傾向にある食物アレルギー患者に対する食物経口負荷試験、神経発達症・頭痛精査に対するMRI検査や起立負荷試験にも対応します。

(参考)
1位:新生児の黄疸や呼吸障害等に対して、光線療法や酸素投与による加療を行なった症例
2位:呼吸障害のある新生児に対して、人工呼吸を行なった症例
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 79 5.81 5.90 0.00 46.20
12002xxx02xxxx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 41 3.00 2.90 0.00 36.73
120220xx01xxxx 女性性器のポリープ 子宮鏡下有茎粘膜下筋腫切出術、子宮内膜ポリープ切除術 38 3.00 2.70 0.00 42.63
120140xxxxxxxx 流産 34 1.97 2.49 0.00 35.79
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 32 7.03 6.01 0.00 40.00
 産婦人科症例の1位は、子宮筋腫に対して腹腔鏡や子宮鏡による子宮筋腫核出術を行なった症例の他、腹腔鏡による子宮全摘術を行なった症例を含んでいます。
2位は、子宮頚部の異形成上皮や上皮内癌に対して、レーザーメスまたは通常のメスによる円錐切除術を行なった症例です。
3位は、子宮内膜ポリープに対して子宮鏡を用いた子宮内膜ポリープ切除術を施行した症例です。
4位は、稽留流産や不全流産に対して、子宮内容除去術を行なった症例です。
5位は、良性卵巣腫瘍に対して腹腔鏡下手術による摘出を行なった症例です。

 ※ 上の表でDPC名称に子宮全摘術等と表記されていても、必ずしも子宮全摘術が行われている訳ではなく、様々な術式を含んでいます。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり 両眼 264 3.00 4.24 0.00 75.86
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 136 2.01 2.47 0.00 77.11
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし 32 2.00 2.68 0.00 69.53
020250xx97xxxx 結膜の障害 その他の手術あり - - 2.75 - -
020320xx97xxxx 眼瞼、涙器、眼窩の疾患 手術あり - - 2.94 - -
 当院では、両眼性の白内障に対して、1度の入院で片眼ずつ2泊3日の入院で手術を行なっています。ご希望があれば3泊以上の入院にも対応しています。片眼性の白内障に対しては、1泊2日の入院で行なっていますが、日帰り手術にも対応しています。結膜の手術は翼状片の手術を得意にしています。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 86 8.51 7.32 0.00 32.23
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり 54 2.00 2.02 0.00 56.54
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 52 4.02 4.67 0.00 62.08
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 24 5.17 5.74 0.00 53.67
030280xxxxxxxx 声帯ポリープ、結節 18 3.06 4.24 0.00 37.94
耳鼻科症例の1位は慢性扁桃炎や扁桃病巣感染症に対する扁桃摘出術を行った症例です。
2位は睡眠時無呼吸症候群の一泊検査(終夜睡眠ポリグラフィー検査)入院です。
3位は良性発作性頭位めまい症(BPPV)やメニエール病などの末梢性めまい症に対し治療を行った症例。
4位は慢性副鼻腔炎に対して、副鼻腔の空気の通り道を広げたり、病的な粘膜を切除するために内視鏡的手術を行なった症例。
5位は声帯ポリープや声帯結節に対して喉頭鏡を用いた切除術を行った症例。

その他、アデノイド肥大や扁桃肥大による小児の睡眠時無呼吸症候群、慢性中耳炎、顔面神経麻痺等に対しても手術加療を行っています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病なし 65 4.05 5.16 1.54 59.78
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 62 2.19 2.45 0.00 66.37
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 17 9.76 13.42 0.00 78.71
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 16 7.06 7.77 0.00 72.31
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし 13 10.00 6.79 0.00 75.38
泌尿器科症例の1位は、尿路結石(尿管結石や腎結石)に対して経尿道的に内視鏡を用いて除去した症例でした。
2位は前立腺癌診断のための前立腺生検を行なう症例です。
3位は尿路感染症に対して抗生剤を用いて保存的に加療した症例です。
4位は前立腺肥大症に対して、肥大した前立腺組織を内視鏡下に切除(経尿道的前立腺手術、経尿道的前立腺核出術)した症例。
5位は膀胱癌に対して、経尿道的に内視鏡(膀胱鏡)下で切除を行なった症例です。
 
 泌尿器科手術のゴールドスタンダードである経尿道的手術(前立腺肥大症、膀胱腫瘍、尿路結石など)をコンスタントに行っています。それぞれの手術は患者さんのスケジュールに合わせてできるだけ早期に行えるように対応しています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060xx99x40x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 24 20.92 16.51 25.00 79.25
010060xx99x20x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし 17 31.76 16.60 23.53 76.53
010030xx991xxx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術・処置等1あり 12 2.67 2.80 0.00 59.50
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 12 13.75 9.62 16.67 73.58
010200xx01x00x 水頭症 水頭症手術 脳室穿破術(神経内視鏡手術によるもの)等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 10 30.80 18.37 0.00 73.50
 脳卒中、脳外傷、脳腫瘍、脊髄・脊椎疾患といった全ての脳神経外科疾患に対応できる診療システムを構築しており、常に最新の脳神経外科診療ガイドラインに則った診断・治療を提供可能です。当院は東京都二次救急医療機関であり、区西南部医療圏の全ての脳神経外科救急医療にも24時間対応し、最善の医療を提供しております。尚、当院の一つの特徴として、三叉神経痛や顔面痙攣などの神経機能的疾患の治療も得意としており、国内有数の治療経験数を有しております。
脳神経外科専門医2名(うち指導医1名)が常勤し、脳神経疾患に苦しむ全ての患者様の声を真摯に聞く体制を整えており、セカンドオピニオンを含め、気軽に外来受診していただきたく思います。
呼吸器乳腺外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 22 5.27 5.44 0.00 64.27
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳房切除術等 17 8.29 9.76 0.00 62.00
040040xx97x00x 肺の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - 10.72 - -
090020xx97xxxx 乳房の良性腫瘍 手術あり - - 3.95 - -
040040xx02x0xx 肺の悪性腫瘍 肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの等 手術・処置等2なし - - 9.75 - -
 当科では、乳癌に対する手術症例を中心に取り扱っております。DPCコード別の集計で最も多かったのは、乳癌に対して乳房部分切除術(腋窩リンパ節郭清を行なわないもの)を行なった症例でした。2番目は同じく乳癌に対して、乳房切除術(腋窩リンパ節郭清を行なった場合と行なわなかった場合があります)を行なった症例です。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 27 - - - - - 1 8
大腸癌 18 10 11 27 - 23 1 8
乳癌 18 - - - - - 1 6,8
肺癌 - - - - - - 1 6,8
肝癌 - - - - - - 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
 5大癌について、初発の場合は進行度(ステージ)ごとの患者数を、再発の場合は2025年6月から2026年5月に治療を行なった患者数を集計しています。患者数はいずれも延患者数です。10例未満のものは ‐ (ハイフン)の表示としました。
 初発患者さんの進行度(ステージ)判定には、治療前に得られた情報に基づいて、UICC(国際対がん連合)によるTNM病期分類第6版から第8版のいずれかを使用して行なっています。(病理結果等を含めた最終的なステージ判定とは異なります。)
 当院では大腸癌が最も多く、次いで胃癌、乳癌となります。早期の患者さんには内視鏡や腹腔鏡による切除を行なっているほか、進行・再発癌の患者さんに対する化学療法や緩和医療にも力を入れています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 11 9.09 50.45
中等症 66 17.52 84.79
重症 - - -
超重症 - - -
不明 - - -
 成人の市中肺炎について、重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を示しました。なお、患者数が10例未満のものは ‐ (ハイフン)の表示としています。重症度は成人市中肺炎ガイドラインによるA-DROPスコアを用いています。
 最も多いのは中等症の肺炎で、平均年齢が84.79歳と高いのが特徴です。少数ながら重症~超重症例もあり、やはり平均年齢が高いです。
 市中肺炎の治療の主体は抗菌薬(いわゆる抗生物質)ですが、ただ強力な抗菌薬を用いれば治るという訳ではなく、適切な抗菌薬を選ぶ必要があります。また抗菌薬を用いても病状が悪化し、重篤な状態に至る場合があります。
そして単に肺炎自体の治療だけではなく、嚥下機能に対するケアやリハビリテーション、基礎疾患の治療、退院後の生活に対する考慮が必要になる例が少なくありません。
 肺炎の治療に際し、必要時は抗菌薬適正使用チーム(AST)と共同して適正な抗菌薬の使用に努めています。
 当科では、どのような形態の食物が適切か、充分な嚥下機能を保っているかどうか、そうでなければ、どのような栄養経路が必要かを患者様に合わせて検討していきます。また、必要であれば退院調整部門とも連携して、患者様にとって最も適した退院先を考えていきます。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
- 57 32.44 78.18 33.33
 当院は二次救急医療機関として積極的に脳卒中急性期の患者様を受け入れており、必要に応じて t-PA 治療や、血管内治療による血栓除去術などを迅速に行える体制を整えております。これらの超急性期治療を終えた患者様は、経験豊富な脳卒中専門医が全身合併症の予防を含めた管理を行ない、早期のリハビリテーション介入により、3週間以内にご自宅へ帰して差し上げることを目標としております。もちろん、後遺症が残ることが予想される患者様には、最適な回復期リハビリテーション病院を紹介させていただいております。そして、そちらの病院を退院された折には、又、当院の脳神経外科外来において、手厚いフォローアップをさせていただく方針としております。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 28 1.14 2.29 0.00 72.43
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 10 3.00 9.80 0.00 85.10
K597-2 ペースメーカー交換術 - - - - -
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) - - - - -
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他) - - - - -
 経皮的冠動脈ステント留置術は狭心症や心筋梗塞で血流が低下した冠動脈に対するカテーテルを用いた治療法です。冠動脈ステントは冠動脈内に留置する網目状の金属の筒で、治療した冠動脈が再狭窄しづらくなります。
 ペースメーカー移植術は徐脈性不整脈に対する治療法です。原因疾患は完全房室ブロック、洞不全症候群などで、加齢に伴う変化として起きることも多いです。ペースメーカーを胸壁に植え込み、心臓に対して電気刺激を送ることにより、失神や心不全が起こらないようにします。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 127 0.53 0.88 0.00 69.35
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) 32 0.88 4.28 0.00 66.78
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 17 2.00 10.24 5.88 73.88
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 17 0.94 6.35 0.00 72.35
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ) 16 5.13 7.69 0.00 73.81
 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(EMR)は、ポリープをスネアと呼ばれる金属製の輪で絞り、高周波電流を流して病変を切除する方法です。外来で治療する場合もありますが、ポリープの大きさが大きい場合や治療後の出血リスクが高い場合などには入院で施行します。近年は通電せずにポリープを切除する方法もあり、よりリスクを少なくポリープの治療ができるようになりました。

 内視鏡的胆道ステント留置術は、内視鏡的に十二指腸乳頭から胆管内にステントを留置する手技で、総胆管結石や悪性腫瘍に伴う胆管の閉塞を解除し、正常な胆汁の流れを回復させるために行なわれます。
 
 小腸結腸内視鏡的止血術は、大腸の憩室出血や、大腸ポリープ等に対する内視鏡治療後の出血などを止血するために施行します。
 
 「内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ)」は主に総胆管結石治療に行われる内視鏡処置の一つです。内視鏡を用いて総胆管結石を胆管から十二指腸側に除去する際に、出口になる乳頭部を電気メスで切開し広げる処置です。他に胆管狭窄に対して太めのステントなどを留置する際にも行います。
  
 当科での内視鏡処置は成功率が高く、合併症出現率が低いといった成績が得られております。
消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 86 1.07 5.73 0.00 64.94
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 43 0.91 3.26 0.00 71.65
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 40 0.40 4.15 0.00 45.83
K6335 鼠径ヘルニア手術 22 0.68 2.23 0.00 71.41
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 18 5.67 15.28 11.11 76.17
消化器外科の手術で最も多かったのは、胆石性胆のう炎や胆のうポリープに対して行なう腹腔鏡下胆嚢摘出術です。
2番目に多かった術式は、腹腔鏡下による鼡径ヘルニア手術です。4位の鼡径ヘルニア手術は前方アプローチ法によるものです。
3位は急性虫垂炎(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの)に対する腹腔鏡下による虫垂切除術です。
5位は結腸の癌に対して、病変を含む結腸を腹腔鏡下に切除する手術です。

 当院では患者様の負担が軽くなるように低侵襲な腹腔鏡下手術に力を入れています。ただし、過去に腹部の手術を受けていたり臓器の炎症が強くて癒着が起こっている場合は、腹腔鏡下の手術が難しいため適応に応じて開腹での手術も行っています。腹腔鏡手術においては、日本内視鏡外科学会技術認定医が常勤しており、安心安全な手術を行っております。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿、上腕) 70 3.74 34.13 34.29 80.71
K0462 骨折観血的手術(前腕、下腿) 55 2.65 12.20 1.82 57.33
K0811 人工骨頭挿入術(股) 45 5.00 28.56 42.22 85.36
K0821 人工関節置換術(股、膝) 42 2.79 28.24 11.90 74.26
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(下腿、前腕) 32 0.88 1.88 0.00 47.09
 当院は東邦大学整形外科との連携施設であり、地域医療に寄り添いながら大学病院と同水準の医療を行っています。
 大腿骨近位部骨折に対する骨折観血的手術や人工骨頭挿入術、変形性股関節症や変形性膝関節症に対する人工関節置換術を多く行っています。また、前腕や下腿、鎖骨など大腿骨以外の骨折に対する手術、脊椎変性疾患に対する脊椎固定術や椎弓形成術、椎間板ヘルニアに対する椎間板摘出術、スポーツ外傷に対する手術、手指の手術、骨軟部腫瘍に対する手術など、整形外科領域の幅広い疾患に対応することができる体制を構築しています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 46 1.17 5.11 0.00 38.24
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 43 1.30 5.02 0.00 50.35
K867 子宮頸部(腟部)切除術 41 1.00 1.00 0.00 36.73
K872-31 子宮鏡下有茎粘膜下筋腫切出術、子宮内膜ポリープ切除術(電解質溶液利用) 40 1.00 1.00 0.00 43.40
K9091イ 流産手術(妊娠11週まで)(手動真空吸引法) 30 0.47 0.53 0.00 35.60
 産婦人科手術手技の1位は、子宮内膜症のう胞や奇形腫などの良性卵巣腫瘍に対する腹腔鏡下の子宮付属器腫瘍摘出術です。
2位は子宮全摘が必要な子宮筋腫や子宮腺筋症に対して、腹腔鏡下での手術操作により膣から子宮を摘出する手術です。
3位は子宮頚部異形成上皮や上皮内癌に対するレーザーメスまたは通常のメスによる子宮頚部の円錐切除術です。
4位は主に子宮内膜に発生した子宮内膜ポリープを子宮鏡下に切除する手術です。粘膜下の子宮筋腫に対しても行なわれます。
5位は稽留流産や不全流産に対して行なう子宮内容除去術です。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) 400 0.01 1.66 0.00 76.29
K2193 眼瞼下垂症手術(その他) 23 0.00 1.00 0.00 71.17
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) - - - - -
K2173 眼瞼内反症手術(眼瞼下制筋前転法) - - - - -
K224 翼状片手術(弁の移植を要する) - - - - -
 当院では、両眼性の白内障に対して、1度の入院で片眼ずつ2泊3日の入院で手術を行なっています。ご希望があれば3泊以上の入院にも対応しています。片眼性の白内障に対しては、1泊2日の入院で行なっていますが、日帰り手術にも対応しています。結膜の手術は翼状片の手術を得意にしています。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 84 0.38 7.25 0.00 33.15
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 18 0.61 3.44 0.00 55.94
K3892 喉頭ポリープ切除術(直達喉頭鏡) 18 0.89 1.17 0.00 38.00
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 13 0.00 4.62 0.00 29.77
K309 鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術 10 1.00 2.40 0.00 12.00
 当科では、慢性扁桃炎に対する口蓋扁桃摘出術、慢性副鼻腔炎に対して副鼻腔の空気の通り道を広げたり、病的な粘膜を切除するための内視鏡的手術、声帯ポリープや声帯結節症に対する声帯ポリープ切除術(直達喉頭鏡)、扁桃周囲膿瘍をメスで切開し排膿する扁桃周囲膿瘍切開術の順に多くの手術を行っています。小児に対する日帰り入院全身麻酔での鼓膜挿入術も行っています。
 その他、慢性中耳炎に対する耳科手術も行っております。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 62 0.76 2.15 0.00 58.37
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 22 1.09 4.86 0.00 79.50
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 21 0.48 14.48 14.29 77.14
K841-7 経尿道的前立腺水蒸気治療 11 0.91 4.27 0.00 71.82
K8411 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用) 10 2.20 4.80 0.00 71.90
 泌尿器科手術の1位は腎・尿管結石に対してレーザーを用いて破砕する経尿道的尿路結石除去術、2位は前立腺肥大症に対して、前立腺組織用水蒸気デリバリーシステムを用いて103℃の水蒸気を噴霧することで、前立腺組織を壊死させたり自然吸収による組織の退縮を起こす手技です。5位も前立腺肥大症に対する手技ですが、経尿道的に内視鏡を用いて電気メスにより切除する手術です。3位は尿管狭窄に対して経尿道的にステントを留置して尿管内腔を確保するための手技、4位は早期の膀胱癌に対する膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)となります。

 当科では泌尿器科領域の疾患に対し標準的な治療を行っています。また大学病院やがん診療連携拠点病院とも連携し、悪性腫瘍の治療も積極的に行っています。

 特に2018年6月より結石治療に力を入れており、レーザーを用いた経尿道的尿管結石破砕術の手術件数が多くなっています。初回治療での完全破砕を目指しています。経尿道的尿管結石破砕術は2泊3日から3泊4日の入院での治療を行っており、患者さんのスケジュールに合わせ可能な限り早期に治療を行えるように対応しています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 13 0.15 13.46 15.38 73.38
K1742 水頭症手術(シャント手術) 10 3.70 26.10 0.00 73.50
K160-2 頭蓋内微小血管減圧術 - - - - -
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 - - - - -
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) - - - - -
 当院の一つの特徴である、機能的脳神経外科疾患に対する治療(微小血管減圧術)に関しては、国内の多くの施設から患者様が紹介されており、国内ばかりか世界的にも最善と評価される治療成績を示しております。もちろん、脳腫瘍や脳動脈瘤の手術も積極的に行なっており、同時に脳血管内治療の施行に関しても、患者様との十分なインフォームド・コンセントを得た上で、積極的に行なっております。又、脳腫瘍や脳血管障害の治療困難例に関しては、最善と思われる専門医をご紹介できるネットワークも構築しております。
呼吸器乳腺外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 22 1.00 3.27 0.00 64.27
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 12 1.00 6.00 0.00 61.25
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術・胸筋切除を併施しない) - - - - -
K4741 乳腺腫瘍摘出術(長径5cm未満) - - - - -
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) - - - - -
当科で、乳癌に対する手術(乳房部分切除)を行う場合、手術の前日にご入院していただき、術後の平均在院日数は、3.27日と非常に短い入院期間となっております。術後合併症(術後出血など)がなく、安全に手術を行えたためだと考えます。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 23 0.48
異なる - -
 重篤な傷病名について臨床上ゼロにはなりえないのですが、少しでも改善すべきものとして、その症例数と発生率を示しました。この表で言う傷病名とは、入院治療の主な対象となった傷病名 (医療資源を最も投入した傷病名と呼びます) であるため、実際にこの病態になっている実数とは異なります。各傷病名につき、入院の契機となった傷病名と同一であったか異なるかで分けて集計しています。(10例未満のものは - (ハイフン)の表示としました。)
 「入院契機病名」が「傷病名」と同一であることは、入院中に発生した病態、合併症ではないことを示します。既に発症している病態の治療のために初診されて入院治療した場合が含まれます。

① DIC(播種性血管内凝固症候群)は体質、癌、脱水症、車中泊などが原因となって、血管内に血液の塊が出来てくる病態です。病院での入院治療(手術や安静臥床)に合併することも判っています。当院では国際基準に準じて予防策を行なっております。
② 敗血症は、感染症により身体全体が炎症を生じている状態です。
③ 真菌感染症は、通常は肺疾患ですが、比較的稀な疾患です。これも当院では10例未満のため - の表示となっています。
④ 疾患の性質や病態などから合併症が全くない治療はありませんが、手術や処置などの合併症を未然に防ぐ努力を常日頃から心がけて治療をしています。

 なお、「180040 手術・処置等の合併症」の内訳は以下のようになっています。 
 術後出血、術後感染、人工関節のゆるみ、吻合部狭窄、その他

周術期合併症に対して早期に対応し、合併症を未然に防ぐ努力を心掛けております。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
726 665 91.60%
 この指標は、肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を行なった際に、その予防対策の実施率を集計したものです。
 肺血栓塞栓症はエコノミークラス症候群とも呼ばれ、周術期の合併症の一つです。
当院では特に理由がなければ、弾性ストッキング、間欠的空気圧迫装置、抗凝固薬による予防を、患者様から同意をいただいて実施しています。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
1,161 1,105 95.18%
 2024年度は世界的な検査容器の供給制限に伴い、約3ヶ月間実施を制限せざるを得ない期間があったため80%を下回りました。供給再開後は院内周知を徹底し、2025年度は95%を超える高い水準を達成・維持しております。今後も高品質で安全な医療の提供に努めます。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
314 277 88.22%
 広域スペクトル抗菌薬の使用時には、適切な薬剤選択と耐性菌発生防止のため、投与前の細菌培養検査が推奨されています。
 当院では抗菌薬適正使用支援チーム(AST)を中心に、投与前の適切な培養検査の徹底を周知・推進しております。2025年度は 88.22% と前年度よりやや低下したものの、依然として85%以上の高水準を維持しています。今後も投与前の培養実施の徹底を図り、より適正な抗菌薬治療に努めてまいります。
転倒・転落発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
78,838 100 1.27‰
本項目の集計条件は以下のようになります。
集計期間:令和7年6月1日から令和8年5月31日  集計対象:集計期間中に当院に入院していた患者

転倒・転落発生率 =(集計期間における転倒・転落の発生件数 ÷ 集計期間中の入院患者延べ数)×1000
単位はパーミル(‰)になります。全体の1000分の1を示す単位です。
1パーセント(%)は 10パーミル(‰)に相当します。

(上記で算出した値については、対象となった患者さんの状態等が大きく影響します。
また、本項目は医療機関の性質ごとに異なるため、他医療機関の値との単純比較は困難です。)

 入院時から転倒・転落のリスクをアセスメントし、スコア化した上で予防策の立案に取り組んでいます。
認知症の患者様においてはハイリスクとなる傾向があり、認知症ケアサポートチームと協働してケアを行なっております。
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
78,838 1 0.01‰
本項目の集計条件は以下のようになります。
集計期間:令和7年6月1日から令和8年5月31日  集計対象:集計期間中に当院に入院していた患者

転倒・転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
 =(集計期間におけるインシデント影響度分類レベル3b以上の転倒・転落の発生件数 ÷ 集計期間中の入院患者延べ数)×1000

単位はパーミル(‰)になります。全体の1000分の1を示す単位です。
1パーセント(%)は 10パーミル(‰)に相当します。

インシデント影響度分類とは、転倒・転落による傷害の程度や継続性により、その影響をレベル0からレベル5まで分類したものです。
レベル3bの場合、傷害の継続性は一過性ですが、処置や治療を要する高度な傷害が起きたことを表します。
なお、レベル4は永続的な障害や後遺症が残った場合、レベル5は死亡された場合を指します。

(上記で算出した値については、対象となった患者さんの状態等が大きく影響します。
また、本項目は医療機関の性質ごとに異なるため、他医療機関の値との単純比較は困難です。)

 転倒・転落の事故において3b以上のケースは、より綿密なカンファレンスを行ないます。そこで原因や背景を多角的な視点で考察し、対策を立案し、部署内で共有します。
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率ファイルをダウンロード
全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
1,391 1,387 99.71%
本項目の集計条件は以下のようになります。
集計対象:令和6年 6月 1日以降に入院し、令和7年 6月 1日から令和8年 5月 31 日までの期間に退院し、一般病棟に 1回以上入院した患者(ただし、入院後24時間以内の死亡患者を除く)

(分母)全身麻酔手術で、予防的抗菌薬投与が実施された手術件数
(分子)分母のうち、手術開始前 1時間以内に予防的抗菌薬が投与開始された手術件数

手術の開始前に抗菌薬の血中濃度を高めることで、手術中の感染リスクを減少させることが期待されています。
そのため、手術開始前の 1時間以内に適切に予防的抗菌薬を投与することが推奨されています。

なお、本項目は医療機関の性質ごとに異なるため、他医療機関の値との単純比較は困難です。

 手術部位の感染を防止するためには、手術開始時に抗菌薬の血中濃度が十分高くなっていることが重要であり、ガイドラインでは「手術開始前1時間以内」の予防的抗菌薬投与が推奨されています。
2025年度は 99.71% と極めて高い実施率を達成いたしました。今後も高い水準を維持し、患者さんに安心して手術を受けていただける医療環境の提供に努めてまいります。
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
73,539 30 0.04%
本項目の集計条件は以下のようになります。
集計期間:令和7年6月1日から令和8年5月31日

(分母)集計期間中の入院患者延べ数(後述の”除外条件”に該当する患者を除く)
(分子)褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡)の新規発生患者数(後述の”除外条件”に該当する患者を除く)

【除外条件】
①同一の日に入院及び退院した患者
②入院時刻から24時間以内に発生した褥瘡( d1,d2,D3,D4,D5,DTI,U)を持つ患者
③入院時既に褥瘡(( d1,d2,D3,D4,D5,DTI,U)のいずれかの褥瘡)保有が記録されていた患者
④調査対象期間より前に褥瘡( d1,d2,D3,D4,D5,DTI,U)の院内発生が確認され、継続して入院している患者


上記で算出した値については、対象となった患者さんの状態等が大きく影響します。
また、本項目は医療機関の性質ごとに異なるため、他医療機関の値との単純比較は困難です。

 当院では、患者さん1人ひとりの状態に合わせて、褥瘡の発生要因となる「圧迫」や「ずれ」の軽減、適切なスキンケア、栄養管理などの予防ケアに努めています。また、褥瘡が発生した患者さんに対しては、皮膚科医、皮膚・排泄ケア認定看護師、栄養士、看護師など、多職種で構成する褥瘡対策チームがラウンドを行ない、局所ケアなどのアドバイスを行なうことで早期に治療を目指して活動しています。
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合ファイルをダウンロード
65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
2,928 869 29.68%
本項目の集計条件は以下のようになります。
集計対象:令和 6年 6月 1日以降に入院し、令和 7年 6月 1日から令和 8年 5月 31 日までの期間に退院し、一般病棟に 1回以上入院した患者(ただし、入院後24時間以内の死亡患者を除く)

(分母)集計対象のうち、65歳以上の退院患者数
(分子)分母のうち、入院後48時間以内に栄養アセスメントが実施された患者数

栄養アセスメントとは、種々の栄養指標を用いて患者さんの栄養状態を客観的に評価することです。
入院早期に行なうことにより、低栄養リスクを早期に評価し、適切な介入を行なうことで、入院日数の短縮や予後の改善につながると考えられています。

なお、本項目は医療機関の性質ごとに異なるため、他医療機関の値との単純比較は困難です。

【現状と課題】
当院では、まずMNA-SFを用いて栄養リスクのスクリーニングを実施しています。栄養リスクがあると判定された患者さんについては、GLIM基準を用いて低栄養の有無を評価する2段階のプロセスで栄養評価を行っております。この取組みにより、低栄養またそのリスクのある患者さんを早期に把握し、速やかに栄養アセスメントを実施することで、患者さんの栄養状態に応じた栄養補給方法の提案につなげています。一方で、医師・看護師・管理栄養士の3職種における評価手順や実施時期の周知が十分ではなく、栄養アセスメントの実施漏れが散見されることが課題となっています。

【今後の取り組み】
入院早期に栄養アセスメントを確実に実施できるよう、医師・看護師・管理栄養士の3職種間で、対象患者さん、実施時期、評価方法について共通認識を持つための周知を強化します。さらに栄養アセスメントの結果を多職種で共有し、必要な患者さんに対して適切な栄養補給方法や栄養管理につなげることで、低栄養の早期発見・早期介入に推進します。

 入院された患者さんが安心して治療を受け、早期に回復できるよう、入院早期から栄養状態を確認いたします。食事量の低下や体重減少などの栄養上の問題を早期に把握し、一人ひとりの状態に合わせた食事内容や栄養補給方法を検討いたします。
身体的拘束の実施率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
67,052 3,284 4.90%
本項目の集計条件は以下のようになります。
集計対象:令和 6年 6月 1日以降に入院し、令和 7年6月 1日から令和 8年 5月 31 日までの期間に退院し、一般病棟に 1回以上入院した患者(ただし、入院後24時間以内の死亡患者を除く)

(分母)集計対象となる入院患者における在院日数の総和
(分子)分母のうち、身体拘束を実施した日数の総和

上記で算出した値については、対象となった患者様の状態等が大きく影響します。
また、本項目は医療機関の性質ごとに異なるため、他医療機関の値との単純比較は困難です。

【身体拘束とは】
身体拘束とは、抑制帯等を用いて患者様の身体の一部を拘束したり運動を制限することで、
以下に示すような状況が生じた際、患者様の安全を保つためにやむを得ず行なわれるものです。

【身体拘束が必要な状況】
①治療に必要なチューブ類を自分で抜くなど身体への危険性が高く、治療上の不利益を生じる可能性が高い
②意識障害や認知機能の低下、術後せん妄などによる移動・不穏が強度であり、危険回避が困難
③転倒・転落の危険性が極めて高い
④医療者に暴力的な行為があり、必要な医療やケアに抵抗がある
⑤脱衣やオムツ外しなどで創部の清潔保持が困難または、皮膚の損傷の可能性がある

当院では患者様の権利を尊重するために、下記の3要件を満たした場合に限り身体拘束をさせていただきます。

1.切迫性:行動制限を行わない場合、患者さんの生命または身体が危険にさらされる可能性が高い
2.非代替性:行動制限以外に患者さんの安全を確保する方法がない
3.一時性:行動制限は一時的である

身体拘束は3要件に基づいて、厳重にルールを遵守しながら行なっております。また、最小化するために医療職をあげて、せん妄・認知症対策に取り組んでいます。
更新履歴
2026.9.30
「病院情報の公表」ページ更新