病棟紹介
厚生中央病院の看護体制は固定チーム継続受持ち制をとっています。病棟は一般急性期病棟が6病棟と地域包括ケア病棟が1病棟で構成しています。
その他、外来・救急外来・手術室・健康管理センターに看護師が勤務しています。
それぞれのセクションのご紹介をいたします。
総合内科病棟
職場の雰囲気、患者の特徴を教えてください!!
- Q1. 「どんな患者さんがいますか?」
- 腫瘍・血液内科の患者さんは、化学療法や放射線療法、緩和ケアを目的に入院されます。その他、認知症やパーキンソン病、誤嚥性肺炎・嚥下機能低下・尿路感染症など、神経内科や加齢による身体機能低下、高齢者の患者さんも多く入院しており、100歳を超える方も珍しくありません。
- Q2. 「どんな看護をしていますか?」
- 内科の多くの患者さんは、病気の完治ではなく、病気を抱えながら生活していきます。当病棟の患者さんは、癌でなくても終末期にある方が多く入院しています。また、加齢による変化も人それぞれです。その中で、その人らしく生活するために私たちができることを常に考えています。患者さんを支える家族や在宅スタッフ、院内スタッフと連携を図り、患者さんの目標を確認し合いながら日々援助しています。
- Q3. 「どんなスタッフがはたらいていますか?」
- 現在、当院に新卒から入職したスタッフと中途入職したスタッフが約半分ずつであり、院内異動を経験しているスタッフもいます。また、認定看護師やママさん看護師も活躍しています。認定看護師を目指したい!認知症や緩和ケアなどの分野に興味がある!と目標に向かって頑張っているスタッフもいます。
目指していること・取り組んでいることを教えてください!!
患者さんや働く仲間、相手の気持ちを考えて行動しよう!と目標を持って前進しています。高齢者や認知症、癌の患者さんが増えていく中で、今私たちにできること、やるべきことを考えています。また、より働きやすい環境作りや知識・技術の向上を目指し、カンファレンスや勉強会に力を入れています。仕事を通して、看護が好き!看護師としての誇りを持てることで、患者さんにとっても良い看護が提供できると考えています。
当院に入職を考えている方へメッセージをお願いします!!
看護師は楽な仕事ではありません。しかし、やりがいは果てしない程たくさんあります。まずは、自分がどうありたいかが大切です。患者さんへの看護を通し、喜びや笑顔・達成感、時には悔しいことや悲しいことなど色々ですが、そんな気持ちを一緒に共有し合いながら前進したいです。大変だけど楽しい看護を一緒に経験しませんか?!入職後は自信をもってサポートいたします!
外科系混合病棟
職場の雰囲気、患者の特徴を教えてください!!
- Q1. 「どんな患者さんがいますか?」
- 消化器内科は、ポリープや胆石などの内視鏡治療やイレウスなどの保存的加療を行っています。消化器外科の手術は、悪性腫瘍(平成30年実績)は64例・鼠径ヘルニアなどの良性疾患は258例です。乳腺呼吸器外科は、週に1回気胸や乳がんの手術を行っています。泌尿器科は、破砕や経尿道的に前立腺や膀胱腫瘍の手術を行っています。眼科は、白内障の手術を行っています。周手術期の患者さんが多く、ADLが自立している方が多いです。
- Q2. 「どんな看護をしていますか?」
- 周手術期の看護を中心に行っています。抗がん剤治療やストーマ指導や処置など様々な看護が必要です。終末期の患者さんもいるため、緩和や家族支援なども行っています。
- Q3. 「どんなスタッフがはたらいていますか?」
- 平均年齢は30才です。テキパキと働き、明るいスタッフが多い病棟です。既卒入職のスタッフも多いので、色々な考えや雰囲気のスタッフが一人一人の患者さんを支援しています。
目指していること・取り組んでいることを教えてください!!
患者さんに寄り添い、個別性のある看護を目指しています。看護の評価や振り返りの機会として、日々のカンファレンスやデスカンファレンスも積極的に行っています。
当院に入職を考えている方へメッセージをお願いします!!
混合病棟の為、様々な看護技術や知識が必要な病棟ですが、スタッフや責任者がしっかりサポートしていきます。
内科系混合病棟
職場の雰囲気、患者の特徴を教えてください!!
- Q1. 「どんな患者さんがいますか?」
- 当病棟は、44床で循環器内科・脳神経外科・消化器内科の混合病棟です。
循環器内科は、心臓カテーテル検査やペースメーカー植え込み、心不全の患者さんが多く、脳神経外科は、クモ膜下出血や脳内出血、脳梗塞の患者さんが入院しています。消化器内科は、内視鏡の検査や治療の患者さんが多く、「消化器病センター」の一部を担っています。
- Q2. 「どんな看護をしていますか?」
- 緊急入院や重症患者さんが多く、急性期の患者さんのケアや処置を医師やコメディカルと協働でその患者さんに合った援助をチームで実践しています。また、退院後も継続的に疾患と向き合い、自己管理が行えるような関わりが必要になります。退院後の生活も含めた支援を家族と共に一人ひとりに合った指導や情報共有を皆で学びながら行っています。
- Q3. 「どんなスタッフがはたらいていますか?」
- スタッフの平均年齢は32.2歳です。家庭と両立しているスタッフもいます。忙しい中でも患者さんに愛情をもって接しています。家族との関わりも大切にして、時には家族同様に会話が弾むこともあります。急性期の病棟ではありますが、何でも言い易い環境を整えて、働きやすい職場を皆で頑張って作っています。
目指していること・取り組んでいることを教えてください!!
脳神経・心血管系の知識や技術の向上を目指して、勉強会を積極的に行っています。新人や既卒者でも、病棟に早く慣れ不安や戸惑いが無くなるように、スタッフ皆でフォローし助け合い、共に成長していける職場を目指しています。
当院に入職を考えている方へメッセージをお願いします!!
急性期の全身状態の管理から、退院後の生活を含めた看護が一貫して学べます。心電図やCT、内視鏡などといった所見も、医師から詳しく教わることができ自己の成長に繋げられます。患者さんの辛かった状況を家族と共に乗り越え、笑顔で退院できる姿をみられることは看護の『達成感ややりがい』があります。
そんな看護を皆さんと一緒に行っていけることを楽しみにしています。一度、見学にいらして下さい。『一緒に働きたいな』と思うはずですよ!
整形外科病棟
職場の雰囲気、患者の特徴を教えてください!!
- Q1. 「どんな患者さんがいますか?」
- 変形性の関節症や脊椎疾患で痛みを抱えながら生活していた患者さんが手術目的で入院されます。また、高齢者の転倒による四肢骨折や交通外傷、スポーツ外傷など整形外科疾患で手術適応の患者さんがメインとなります。
- Q2. 「どんな看護をしていますか?」
- 受傷後から周期手術を経て回復期に移行するまでの急性期看護です。整形外科の術後は一般的に経口摂取ができる状態のため、日常生活のリズムが取戻しやすく急性期の展開もとても早いです。患者さんがスムーズに回復期に移行できるよう術後管理や日常生活のサポートを行っています。
- Q3. 「どんなスタッフがはたらいていますか?」
- スタッフの平均年齢は30歳と若く、明るく雰囲気のよい病棟です。中途採用の看護師や異動したばかりのスタッフも多いため整形外科のプロフェッショナルを目指してお互いに学習しながら看護に励んでいます。
目指していること・取り組んでいることを教えてください!!
80歳、90歳でも手術適応となります。患者さん個々の生活背景や人生観を大切にした看護の提供を目指しています。高齢の患者さんや認知症の患者さんの潜在能力を私たちの看護の力で引き出しサポートしていきたいと考えています。
転倒予防策において、運動疾患ならではの転倒リスクマネジメントを行い転倒予防に努めております。
当院に入職を考えている方へメッセージをお願いします!!
元の生活に戻るため、またQOL向上のために懸命にリハビリしている患者さんを共に支え、回復の喜びを一緒に味わっていきましょう。「手術をして本当に良かった!」と笑顔で話す患者さんから元気をもらえます。整形外科看護が初めての方も、そうでない方も歓迎いたします!
地域包括ケア病棟
職場の雰囲気、患者の特徴を教えてください!!
- Q1. 「どんな患者さんがいますか?」
- 急性期治療を経過し、安心して療養生活に戻るための在宅復帰支援病棟です。院内からの転棟・他院からの転院・在宅介護中のレスパイト入院の患者さんなどが入院されています。治療後の経過観察や、リハビリ(整形外科疾患・入院による廃用症候群)継続、自宅環境の調整期間、転院先の待機期間など、様々な疾患の患者さんがいらっしゃいます。
- Q2. 「どんな看護をしていますか?」
- 理学療法士と協働し退院後の生活状況に合わせたリハビリや、自宅環境を整え安心して自宅での生活が送れるよう社会資源の調整などをしています。看護師は多職種連携の中心となり、退院後の生活をイメージしながら、ADLのUPを目指した関わりをしています。
- Q3. 「どんなスタッフがはたらいていますか?」
- 病棟の特性上、新卒者の入職はありませんが、病棟専従の理学療法士やMSWと協働しながら、患者さんのADLを上手にUPさせる知識と技術の豊富な看護師が在籍しています。
目指していること・取り組んでいることを教えてください!!
患者さんやご家族が安心して退院できる環境を整えるため、院外関係者(ケアマネージャーや訪問看護師など)との連携を図り、安心して退院出来る環境の提供を目指しています。
当院に入職を考えている方へメッセージをお願いします!!
当院は一般病棟と地域包括ケア病棟が連携し、急性期から退院支援までをケアすることができます。
安全安楽な入院生活のみならず、安心して退院できるまでの環境を提供できる看護を一緒にしませんか?
産婦人科病棟
職場の雰囲気、患者の特徴を教えてください!!
- Q1. 「どんな患者さんがいますか?」
- 産科では、悪阻や切迫流・早産、妊娠高血圧腎症などの妊娠合併症の妊婦さん、ローリスクの産婦さんや褥婦さんがいます。正常新生児の看護や、場合により新生児の酸素療法や光線療法なども行っています。
婦人科では、子宮筋腫や卵巣腫瘍などの良性腫瘍や、より侵襲の少ない腹腔鏡手術を受ける患者さん、子宮内のポリープや筋腫に対する子宮鏡手術、子宮頸部高度異形成や子宮上皮内癌に対するレーザー円錐切除術を行っています。2017年より婦人科悪性腫瘍の広汎子宮全摘術、化学療法、放射線治療も行っています。
また眼科の白内障手術の患者さんも当病棟に入院しています。
- Q2. 「どんな看護をしていますか?」
- 産婦人科外来と病棟が一体化し、外来・入院・退院後の外来と継続し、統一された看護を実現しています。
助産師外来や母乳外来、育児クラス、産後ケアなども行い、各期における保健指導を充実させています。
- Q3. 「どんなスタッフがはたらいていますか?」
- 現在は助産師と看護師で構成されています。経験年数は1年目から20年以上など様々なキャリアを持つスタッフがおり、自ら意欲的に研修に参加するなど、勉強熱心なスタッフが多い病棟です。育児休暇取得後に復帰したママさんスタッフも沢山いるのが特徴です。
目指していること・取り組んでいることを教えてください!!
安全かつ対象に合った看護を提供するため、チームで連携する事を大切にしています。
地域のニーズに合った分娩施設として、患者さんの期待に応えられるよう、産科・小児科医師と定期的な話し合いを行い、常により良い環境を目指していく事を考えています。
当院に入職を考えている方へメッセージをお願いします!!
看護職としても、一女性としても経験豊富なスタッフが沢山います。入職後はプリセプターが中心となり、安心して業務に取り組めるようお手伝いし、悩んでいる事はきちんと話し合って解決していけるような環境作りに努めています。就職や転職は勇気もいると思いますが、きっとアットホームな環境で楽しく働けると思います。
産科だけでなく婦人科や他科の看護も深めたいと考えている助産師さん、女性のライフサイクルにおける継続した看護について学びたいという看護師さん、ぜひ一緒に働きましょう。
手術室
職場の雰囲気、患者の特徴を教えてください!!
- Q1. 「手術件数はどのくらいありますか?」
- 年間手術件数は、3000件/年を目標とし令和元年度は2886件でした。
当院の手術室は5部屋で稼働しており、1室はクリーンルームで整形外科の人工関節置換手術等を施行しています。
- Q2. 「どんな手術をしていますか?」
- 整形外科602件→人工関節置換手術や大腿骨頚部骨折等の外傷手術
消化器外科353件→鼠径ヘルニアや虫垂炎・胆のう炎、胃・大腸の悪性腫瘍手術を腹腔鏡下手術
産婦人科602件→悪性腫瘍手術・帝王切開・腹腔鏡下手術・子宮鏡下ポリープ・筋腫摘出術
泌尿器科264件→TUR・TUL手術・腹腔鏡下腎臓摘出術を行っています。
他にも脳外科・耳鼻科・眼科・呼吸器・乳腺外科の手術も施行しています。
コロナの影響で手術制限した時期はありましたが、手術患者への抗体検査・PCR検査等を実施し、コロナへの感染対策をしながら、手術対応をしています。
- Q3. 「どんな看護をしていますか?」
- 術前訪問を手術前日に入院している患者全員に実施しています。手術当日の朝には、麻酔科医師とミーティングを行い、患者の情報共有をしています。術前訪問を通して患者の不安を傾聴し、患者入室から麻酔導入までの室温管理や音楽等の手術室内の環境を整え、手術中も個別性に合わせ看護を行っています。
- Q4. 「どんなスタッフがはたらいていますか?」
- 現在のスタッフは、手術室経験者の既卒スタッフが多く勤務しています。手術室経験年数はさまざまですが、当院での手術経験前には、器械の確認やオリエンテーションを受け、手術当日は、指導者が一緒に立ち会い手術経験を拡大しています。
目指していること・取り組んでいることを教えてください!!
今年度より、麻酔科外来が稼働し、術前訪問のあり方や麻酔科外来での手術室看護師の役割等について考え、術後訪問導入の検討を行っています。患者の術前から術中・術後の継続的な看護について追及していきたいと思っています。
当院に入職を考えている方へメッセージをお願いします!!
手術室経験者は、自己の経験を生かして働いてみませんか?
未経験者の方も手術室の看護を学び、看護師の経験幅を一緒に広げてみませんか?
救急外来
職場の雰囲気、患者の特徴を教えてください!!
- Q1. 「救急車台数・どんな患者さんが来院しますか?」
- 救急車は、180~230台/月です。救急外来は、診察室が3診と安静ベッドが3ベッドあります。独歩で来院される軽傷患者の受け入れから、心筋梗塞やくも膜下血腫・脳出血等の重症患者の対応をしています。近年は、軽傷から中等症の患者対応が多くなっています。
- Q2. 「どんな看護をしていますか?」
- 救急外来のスタッフは、放射線科業務を兼務しています。放射線科は、CT検査の造影剤投与の穿刺、介助・透視下での腰椎神経根ブロック、卵管造影、尿管ステント留置、胆のうドレナージ、ポート留置等の各科の検査・処置介助を行っています。また、心臓カテーテル・脳アンギオ・コイル塞栓術等も対応し、癌患者の放射線治療へのケアも行っています。 救急外来からの緊急処置・検査に同部署スタッフが対応しているため、患者の状態等の情報共有がスムーズで早期対応ができることが強みです。
- Q3. 「どんなスタッフがはたらいていますか?」
- 既卒の方で、救急外来が未経験のスタッフも多く入職し、勤務しています。スタッフは、救急外来の経験を経て放射線科へのローテーションを行い、放射線科看護の技術や知識を深めています。
目指していること・取り組んでいることを教えてください!!
来院患者に対し、異常を早期に発見し適切な検査・治療がスムーズに進行するようコメディカルと連携を密に図る事を心がけています。患者の家族・付き添いの方への説明や声掛けなどケアすることも大切にしています。
当院に入職を考えている方へメッセージをお願いします!!
救急を未経験でも、今までの看護経験を救急看護へ生かしてみませんか?患者・家族・付き添いの方とたくさんコミュニケーションを図り、観察力を高め、治療に必要な情報を医師と共有し、当院の救急外来にできる救急看護を一緒に提供していきましょう。