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・当院脳神経外科では認定専門医が最新のカテーテル手術を脳動脈瘤や頚部閉塞性動脈硬化症に対して行っています。

 最近、脳神経外科領域では切らずに治す治療として脳神経血管内治療がクローズアップされています。当院は東京医科大学(脳神経外科)と連携して認定専門医や指導医による脳動脈瘤に対しての「動脈瘤コイル塞栓術」や頚部内頚動脈狭窄症に対しての「頚動脈血管形成ステント術(CAS)」が行われています。このCASが保険適応になったことから、今後はより積極的にこれらの手術に取り組みたいと思いますので、よろしくご紹介の程お願い申し上げます。

1)脳動脈瘤に対しての「動脈瘤コイル塞栓術」
 くも膜下出血の原因である脳動脈瘤に対しての手術は、約半世紀前から開頭して直視下で動脈瘤の頚部をクリップするクリッピング手術が行われてきました。これに対して、最近になり開頭することなくカテーテルを大腿動脈から挿入し脳内の動脈瘤まで誘導し、そこからプラチナ製コイルを動脈瘤の中に埋めて血液が入らないようにする「動脈瘤コイル塞栓術」が開発されました。2002年の国際共同研究(ISAT)の発表で1年後の予後はクリッピング手術よりも良く侵襲性も低いことが公表され、アメリカでは脳動脈瘤の約50%、ヨーロッパでは約70%の患者さんがこの手術を受けています。しかし我が国では専門医不足のためまだ20%位の患者さんしか受けていません。当院では専門医の更に上級資格である指導医(都内に10名ほど)と連携し、破裂動脈瘤の70%を「動脈瘤コイル塞栓術」で行っています。すべての脳動脈瘤の治療がこれに変わるものではなく開頭術との適応については専門的な知見が必要となります。患者さんからご相談を受けた場合にも専門医の立場からご説明いたしますので、是非ご紹介の程よろしくお願い申し上げます。

2)頚部動脈狭窄症に対しての「頚部動脈血管形成ステント術(CAS)」
 食生活の欧米化や高齢化により頚部閉塞性動脈硬化症が増加し、これが原因で脳血管障害を起こす人が増えています。また、本症は心筋梗塞や下肢閉塞性動脈硬化症等との関連が強いことも指摘されています。これまでの治療は頚部の血管にメスを入れる頚動脈血栓内膜剥離術(CEA)が行われてきましたが、  欧米では数年前から血管に柔軟なステントを挿入する「頚動脈血管形成ステント術(CAS)」が認められ行われています。我が国でも平成20年4月から施設基準をクリアした病院での保険診療による「頚動脈血管形成ステント術(CAS)」が可能になりました。
頚部閉塞性動脈硬化症は頚動脈エコーにて比較的容易に診断が出来ますので、糖尿病、高血圧、脂質異常症や心筋梗塞、下肢閉塞性動脈硬化症の既往のある患者さんがおりましたらご紹介の程よろしくお願い申し上げます。

紹介先:脳神経外科 檮木(うつき)治、星野孝省 
依頼方法:
1.脳神経外科外来(檮木脳神経外科部長、星野脳神経外科専門医)への予約を行う。
  主治医または患者さんが直接に電話予約センター(03-3716-8124)に電話して外来予約する。
  または、主治医が医療連携室(03-6863-2890 or 03-6863-2891)に電話して予約する。
2.主治医からの紹介状を持参して脳神経外科外来を受診する。

                                                              平成21年10月
                                                              厚生中央病院 
                                                              脳神経外科部長 檮木 治