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消化器内科)内視鏡的粘膜下層剥離術

診療科
消化器病センター 内科・外科

治療名
内視鏡的粘膜下層剥離術 (Endoscopic Submucosal Dissection, ESD)

適応
早期消化管癌(早期食道癌、早期胃癌、早期大腸癌)

方法と特色・利点
 近年,消化管がん(食道,胃および大腸がん)は死亡率・罹患率ともに高く注目されております. 胃カメラや大腸カメラといった内視鏡検査により,がんが見つかった場合には,手術などによって病変を摘出することで完治する可能性も少なくありません.
特に,早期がん(病巣が粘膜内または粘膜下層の浅い部分に留まる状態)で発見された場合,現在は手術ではなく内視鏡的に治すことも医療技術の進歩により可能となりました. それが内視鏡的粘膜下層剥離術です.内視鏡を口もしくは肛門から病変部まで挿入した上で,局所注射を行って病変を含む周囲の粘膜・粘膜下層を膨隆させます.電気メスにより膨隆した部分を病変ごと剥離して切除します.入院期間は1週間程度で,当センターでは積極的にこの治療を取り入れております.利点としては,消化管を部分的に切除するのではなく,病変という局所のみを内視鏡的に切除して治療が完了するため,術後疼痛などの自覚症状も一般的になく,術後から歩行や少量ながら飲水も再開していきます.手術に比べても極めて負担の少ない低侵襲治療のため,術後の体力の低下などを心配される方にもお勧めです.

当院の特色の一つである内科・外科の連携の強さを基盤にして,消化器病センターとして適切な診療・治療方針を検討・協力しながら最善の治療を提供できるように努めております.

 

 

写真

内視鏡11

Figure.
a.  上行結腸下部から一部盲腸に伸展する側方発育型 (LST-G) 病変.
b.  粘膜下層剥離 (トンネル法)
c.  合併症なく一括切除 (病変径:47mm,切除径:55×42mm).病変は粘膜内に留まり,病理学的評価より治癒切除の結果.

 

実績(2017年に施行した件数)
食道:16件,胃:21件,大腸:33件
[累計 (治療導入時-2018年5月):上部 (食道・胃):365件,下部 (大腸):154件]

 

内視鏡2