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呼吸器・乳腺外科


呼吸器乳腺外科で扱う疾患と特色

 当科は大きく分けて乳腺系と呼吸器系の二つの疾患系の診療を行っております。

・乳腺系

 中心となる疾患は言うまでもなく乳癌です。日本の乳癌は罹患・死亡ともに世界各国の中では最も低率の国に属していますが、最近急速に増加しています。女性の全癌の中での罹患率は胃癌を抜いてトップになり、死亡率でも第5位となっています。また、乳房は女性のシンボルとも云うべき臓器であり、治すことを最優先に考えながら美容面も考慮する必要があります。

・呼吸器系

 主に二つの代表的疾患が対象です。一つは肺癌であり、年々増加し死亡率は全癌のトップです。症状が発現して発見された場合手遅れのことが多く、診断時手術可能な症例は全体の30~40パーセントに過ぎません。従って早期発見が肝要であり、そのため検診は重要な位置を占めています。
 もう一つは比較的若年に発症し良性疾患の代表である自然気胸です。病態は一種の風船構造を呈する肺表面の膜に、小さな穴があきパンクする病気です。突然に発症するため救急対象疾患であり、応急処置およびその後の根治手術が必要です。

診療方針

・乳腺系

 診断に関しては、原則として初診日にマンモグラフィー・エコー・細胞診ないし組織診を行い、迅速な診断に努めています。乳癌の治療に関しては、外科的治療を中心としながら術前・術後の化学療法やホルモン療法を組み合わせた集学的治療を行っています。治療の核となる外科的切除は根治性を追求しながらも美容面を考慮し、画像診断にて腫瘍の状態や進展を正確に把握した上で乳房温存術や乳房切除術を慎重に選択しています。また、乳房温存術後の放射線治療設備も完備されています。尚、当院での平均手術出血量は乳房温存術;約25g、乳房切除術;約50gであり低侵襲手術となっております。

・呼吸器系

 肺癌に対しては、画像診断をはじめとして気管支鏡検査やCTガイド下針生検等による確定診断を行った後、肺葉切除等の標準的な根治手術を施行しています。また、進行した方や再発した方には積極的治療の他、緩和医療も行っております。
一方、自然気胸に対しては迅速な根治療法を第一に考え、95%以上の症例に侵襲が少ない胸腔鏡手術を行っているため、術後平均在院期間は3日です。

受診患者さんへのお願い

 ・乳腺系や呼吸器系にかかわらず、癌の治療は外科的治療がスタートラインであり、その後のフォローアップが重要です。
  一般的に肺癌の場合術後5年、乳癌の場合10年が必要です。従って、そのことをよく考慮に入れて医療施設を選択することが
 肝要です。
 ・当科は、原則としてセカンドオピニオンは行っておりません。