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発達障害について ~小児神経専門医のおはなし~

 近年メディアでとり上げられ、一般にも「脳の病気」として浸透しつつある「発達障害」について、
小児科医長 森地 振一郎 が説明いたします。

発達障害ってなに? ~気になる子どもたち~  【小児科医長 森地 振一郎】

 皆さん、“発達障害”ってご存知ですか?
 発達障害のある人は、他人とのかかわりやコミュニケーションが苦手なことが多く、態度や行動パターン
から「変わった人」「困った人」と誤解されやすい側面がある一方で、優れた能力を発揮して活躍している
人たちは沢山います。個々の能力を伸ばし、社会の中で自立していくために、幼少期から適切なサポートと
周囲の理解が大切です。
 今回は代表的な発達障害の特徴を紹介します。
 


 
【1】自閉症スペクトラム症/障害
  「対人関係の質的な障害」「コミュニケーションの障害」「反復・常同的な行動パターン」
  「言葉の発達の遅れ」などの特徴をもつ障害です。アスペルガー症候群も「自閉症」に含まれます。


【2】注意欠如・多動症/注意欠如・多動性障害
  「集中できない(不注意)」「じっとしていられない(多動・多弁)」「考えるよりも先に動く
  (衝動的な行動)」などを特徴とします。混合発現型、不注意優勢型、多動性・衝動性優勢型 、
  その他に分かれます。


【3】学習障害
  全般的な知的発達に遅れはないにもかかわらず、読む、聞く、書く、話す、計算する、などの
  特定の能力を学んだり、行ったりすることに著しい困難を示すさまざまな状態を指します。


【4】チック障害
  特にトゥレット症候群は、多種類の運動チック(突然に起こる素早い運動の繰り返し)と1つ
  以上の音声チックが1年以上にわたり続く重症なチック障害で、このような運動や発声を、無
  意識に行ってしまうのが特徴です。


【5】吃音(きつおん)症
  「発語時に言葉が連続して発せられる」、「瞬間あるいは一時的に無音状態が続く」などの
  症状です。例えば「あ、あ、あいす」等です。
  成人では0.8〜1.2%、5歳までの約5%の幼児に吃音があります。


 当院小児科には専門外来は開設していませんが、常勤医が小児神経専門医です。
 予約なしでも発達障害の相談は可能ですので、どうぞお気軽にご受診ください。




※当院の広報誌「さんま通信」の最新号(2017年・夏)では、より詳しい説明をしております。
 是非、ご覧ください ⇒ PDFで開く